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たゆたえど、沈まず
所変われば・・・
2013年05月06日
テーマ:テーマ無し
女房の孫が初節句で私も招待されたので岐阜まで行ってきた。
到着が早すぎたので時間潰しに近くの喫茶店に入った。
かなり古いお店でウエイトレスがお婆ちゃん。
女房に「あんた、色が白くて綺麗やねぇ」と話しかけ、相手をしていたら「私も若い頃は色白で綺麗やったよ」のお婆さんのセリフに大爆笑。
出てきたコーヒーに茶碗蒸しとバタートーストが付き、しかもトーストには餡子がのっている。
名古屋の下町の喫茶店では小倉トーストというのがあってトーストに餡子がドッサリのっているが、茶碗蒸しにビックリしていたら、モーニングサービスの時間にはさらに焼きそばも追加されて出てくるという。
以前、高知で喫茶店に入ったら朝のコーヒーにトーストと茹で卵、味噌汁に漬物まで出た。
コーヒーを飲み終わったころ日本茶が出てきて漬物はそれ用だった。
所変われば品変わるである。
私は子供の日には黄色いおこわを食べて育ったから、初節句に持って行くのは当然黄色いおこわだと思った。
しかし、三河育ちの女房は見たことも食べたこともなく、こどもの日も赤飯だったという。
私は尾張名古屋育ちで、黄色いおこわは母が作ってくれたり近所の和菓子屋さんに頼めば蒸して届けてくれた記憶がある。
相談の末、黄色いおこわを持って行くことにしたが、作ってくれるお店が名古屋市内でほとんど無くなっていた。
デパ地下で店を出しているお餅屋さんを教えてもらい予約をいれて当日取りに行ったら朝早くからお店の前は長蛇の列である。
お年寄りが多かったが長い列を作ってちまき、柏餅、黄色いおこわを買い求めていた。
お重につめて祝いものとしての体裁を調えた黄色いおこわを持って岐阜へ行った。
婿さんのご両親は黄色いおこわを聞いたことはあるが知らないと言っていた。
夕方、このおこわを三河の山奥に住む義母に持って行ったら見るのも食べるのも初めてであった。
クチナシの実で黄色く染まった黒豆のおこわは、黄色と黒のコントラストが美しい素敵なおこわである。
この黄色いおこわがローカルな食べ物だと初めて知った。
所変われば品変わるである。
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