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(新)ごんぼねっこ日記

だいちゃん、おはよう 

2013年04月16日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

シラネアオイ。
ずいぶん前になるが、近くの山里で見つけたことがあった。
どう見ても、シラネアオイ。
だけど、こんなところに? 
信じられない… 、と最後まで半信半疑だった。
もちろん、そのままにしてきた。
今にして思えば、あれはやっぱりシラネアオイだ。
* * *
30年程前、セキセイインコに凝った。
どれでもいいわけではなかった。
好きな色があった。
東京から取り寄せて育てた。
孵化させて、増やした。
実は、バサマは鳥が苦手。
特に、まだ毛が生えそろわない雛は見るだけでキャァっと言った。
* * *
そのバサマが、インコを手乗りにし、言葉も教えた。
指に乗せて、口元に近づけ、
「だいちゃん、おはよう」と繰り返した。
何日かすると、インコも、首をかしげながら、
「ダイチャン、オハヨウ」と言うようになった。
見事なものだった。
* * *
ジサマは、同じことを繰り返し教える根性がない。
3分間の感覚で同じことをずっと繰り返すテープを買ってきた。
「だいちゃん、おはよう」とテープに吹き込み、
インコのカゴのそばでカセットテープを回し続けた。
一日中聞かせ続ければ、一週間しないうちに覚えるはず…
確信を持って、テープを回し続けた。
* * *
結果、一週間が二週間になっても、「おはよう」どころか、「あ」のひと言も言わなかった。
やっぱり、教育は愛情だ。
口元に寄せて、チュッチュしながら、「だいちゃん、オハヨウ」なんて言われれば、さすがのインコもころっといくはずだ。
あの頃はバサマもまだまだ若かったし…。

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