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昭和2年生まれの航海日誌

卒業生にリボンを付けさせた先生 

2013年03月15日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 校門の脇に第一回卒業生が昭和60年に植樹した桜が今では
立派に成長している。

 平素は、この門は閉ざされたままで、通用門が開かれている。
今日は、この門が開いて、先生達が数人と嬉々として動く生徒が
十数人ばかり見られた。

 近づくと、卒業式の表示板が立てかけてあった。


 卒業生が来ると、その胸に赤いリボンを在校生が付けていた。
卒業生は、少し緊張した面持ちで、皆背が高かった。
 何時かわ言うだろう。
「卒業式にリボンをつけてくれたのは君だった」と。

 起立、国旗、「君が代」斉唱の形ばかりでは心は動かされない。
リボン、なんという素晴らしアイディアであることか。

 見ているうちに15歳か、戦中の尋常小学校のことを思い出した。
 旧友の中には卒業と同時に海軍を志願し、入隊して二年足らずの
うちに戦争で、命を奪われてしまった。

 貧しい農家の子で、少年航空兵を目指したが成実しなかった。
軍需工場に入ることもできたのである。
 修学旅行旅行も行けなかった。
 残虐物語以外の何物でもない。

 今ここに居る卒業生の中にも、母子家庭などで不遇の者も居るに
違いがない。昔も今も変わるところがないのである。

 暗い想いがし出したので、その場を去った。
 この学校の生徒には好感を持っていた。

 部活で、野球、テニスをしているとき、不必要な大声は全く出さな
なかった。住宅地であることを配慮したものであろう。

 登下校するときも悪ふざけをすることもなければ、自動販売機に
集まる姿は見たことがなかった。

 あの忌まわしい゛いじめ”などは噂にも聞いたことがない。
 このまま,行って欲しい、と思ったことか。

 そうだ、あの子達には゛幸せあれ”を送ろう。
「乾杯」がよい。

乾杯!今君は人生の大きな舞台に立ち
       遥か長い道のりを歩き始めた君に
       幸せあれ!

 歩きながら,小声え歌っていると、涙が頬を伝う。

 育ちゆく若者たちに送った。
  君に幸せあれ! 
 

 

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