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平成の虚無僧一路の日記

昼つけても「袈裟(今朝)」つけた 

2013年02月06日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



巣鴨の真性寺で 若い僧侶の「法話」の後、「袈裟」についての質問が出た。
「これは、ブッディスト(仏教徒)のシンボル(印し) です」と。簡単明瞭。

「これを付けていれば、“お坊さん”とわかりますね。一般の人でも
付けてもいいんです。仏教徒であると示す時には」と。これは在家の
虚無僧にとっては 心強い。

「袈裟をつけて、キャバレーなんかに行くことはしないでしょう?」
と、袈裟をつけてたら、仏に近づこうという心持になることを諭す。

たしかに、私も虚無僧の格好で袈裟をつけたら、赤信号で渡ることは
しない。腹を立てて怒鳴ることもない。


「では、袈裟の色で坊さんの位(くらい)が判るのか」という質問には、
色で分けているのは“衣の色”であって、袈裟は 基本的には、各自
好みのものを付けている」とのこと。

そして「袈裟は“田んぼ”を表している」と。それで、筋が入っていて、
縦に5本が「五条袈裟」、七本が「七条袈裟」と。

なるほど、一般の人には判りやすい。私なら つい余計なことを
言ってしまう。


袈裟は、元は、赤ん坊の“おしめ”や 雑巾、ボロ布を縫い合わせて
作った衣服。「糞掃衣(ふんぞうえ)」。因みに、ボロ布を僧侶に
施すから「布施(ふせ)」と書く。

インドでは、暑いので、袈裟が着る衣服だったが、中国、日本では
袈裟だけでは 寒いので、衣の上に掛けるシンボルとなり、宗派や
用途によって形状に多くのバリエーションができた。

袈裟を簡略化したものが「絡子(らくす)」。25〜30cmほどの前掛けで、
禅宗では片側に輪がついている「掛絡(けらく)」と言う。


さて、「大袈裟」についてネットで調べたが、せいぜい「袈裟が
だんだん大きく派手になって、これみよがしの飾りものになった
ことから、大仰に言うこと」というような説明しかない。

これは私見だが、虚無僧が肩から掛けている「袈裟」を「大袈裟」という。

袈裟は、本来は体に巻きつける大きなもの。虚無僧の袈裟は、
各宗派の中で一番小さい。そして「掛絡(けらく)」よりは大きい。
虚無僧は、在家なのに「掛絡」を一回り大きくした“袈裟もどき”のものを
肩に掛け、そして「虚無僧は、かつては家康公にもお目見え叶い(対面でき)、
十万石の大名並の格であった」などと嘯(うそぶく)ものだから、虚無僧の
シンボルの袈裟が「大袈裟」になった、なんて、講演で話すと、
みなさんうなづいてくれます。(これも大嘘)

 

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