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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

もの言う指(2) 

2012年12月24日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 この項は「もの言う指(1)」からの続きです。
 
指のジェスチャー、サインの意味について前回からご紹介していますが
次は人差し指です。
基本的には文字通り人や物を指し示す時に使いますが、
人を示すことに使うのは避けた方が良いでしょう。
会話の内容にもよりますが、目前の話し相手を指差すのは抗議とか挑発、
威圧の仕草と取られます。結果に責任をとらない限り使ってはなりません。
 
手の平を相手に向けて人差し指を立てるのは「いいか良く聞けよ」と
注目させ、注意や小言を言い聞かせる場合、
特に子供やペットに対して使います。
これを左右に振ると相手に対して「不同意」、「だめだめ」となります。
 
また、人差し指を立てて数字の「1」を表したつもりでも、
「2」と受け取られるイタリアなど多くの国がありますから、要注意です。
 
 良い結果を願っている時、中指を人差し指の上に重ねてクロスさせます。
これは自身のために自分でしても良いし、誰かにしてもらっても良いし、
誰かのために自分がしてあげてもよいのです。指で十字架を表すのです。
覚えておいて、その場面になった時に使ってみると良いでしょう。
 
 Vサインは「勝利」、「平和」でほとんどの国で共通ですね。
注意したいのは、「マリファナ」を意味する人が稀にいることと
やはり手の甲を相手に向けないことです。「侮蔑」にとられることがあります。
 
薬指については不思議とあまり意味のあるジェスチャーには使われません。
一般的に五指の中でもっとも動かしにくく、
薬指だけを独立して動かしたり立てたりできる人は稀で
活動的ではないからと考えられています。
 
小指を立てると日本では「女」、特に非道徳的な関係の女性を表しますが、
中国などでは出来の悪い人を揶揄、軽蔑するサインに使われると言います。
 
 こうした訳で、指のジェスチャーは国によって意味が異なる場合が多く、
得てして、不適切で攻撃的な意味に使うことが多いので、
使うのなら注意深い心づかいが必要だと思います。
特に日本人の場合、言葉が不自由だと、どうしても身振り手振りで
意思の疎通を図ろうとしますから、誤解されやすいと思います。
 
ただ、会話の文脈、使う人の顔の表情、相手の気心、
場の雰囲気などによって「もの言う指」の意味が変わってきますから
それらを考え合わせることも大切で、一律的に解釈するのも
失敗の原因となります。
難しいですね。
 

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