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平成の虚無僧一路の日記

「ビルマのたわごと」 

2012年12月14日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



中日新聞、夕刊に連載の「テレビ局映画開拓史」が面白い。
書いているのは、映画プロデューサー「角谷優」氏。
氏はフジテレビ出身で、『座頭市』『南極物語』『仔猫物語』
『ビルマの竪琴』などの映画を製作し、次々にヒットさせた。

映画会社の向こうを張ってテレビ会社が映画を作る。その
軋轢、いやがらせは相当なものだった。そうした抑圧を
払いのけて、今や「映画会社は1本も映画を作っていない」
状況にまで逆転させた。

『南極物語』などは、南極で撮影なんて不可能。膨大な費用が
かかる。誰もが「できるわけない」と反対した企画を貫行
したのだ。そこには想像を絶する苦労があった。そして、
興行収入で、黒澤明の『影武者』を抜いて、歴代一位を
記録した。

私も観たが、極寒の中、餌もなく置き去りにされた犬が、
元気に走りまわるシーンは納得いかなかった。ガリガリに
やせて、やっと生きていたという方が感動があっただろうに。
餌を与えずに痩せさせるのは「動物虐待」になるので
できなかったようだ。今ならCGで可能か。

そして『ビルマの竪琴』。中井貴一を起用してのリメイク版。
私は1956年版を観ている。モノクロの映画で、戦闘シーンや
「埴生の宿」を歌うシーンをよく覚えている。それだけに、
1985年のリメイク版は観る気はしなかった。

そもそも「竹山道雄」の原作は子供向けに書かれた童話で
事実ではない。絵空ごとであるからリアリティがない。

角谷優氏がリメイク版の企画を立ち上げたときも、社内では
「何を今さら、“ビルマのたわごと”が当たるわけがない」と、
さんざんだったとのこと。それを 興行収入で『南極物語』に次ぐ
歴代2位の大ヒットにした。その腕前と努力に、私は関心する
のである。

当時、ビルマ(現ミャンマー)には入れない。似たような
風景としてタイを選んだ。タイも政情不安定な時期だった。
映画撮影用の模造品とは云っても大量の武器や火薬、戦車まで
持ち込むのだ。通るわけがない。それを通した角谷氏の
力量には脱帽。

とにかく、映画の製作には予期しないハプニングや障害が
つきもの。私も「社内報」だが 100本余りのビデオを制作
していたので、こうした裏話には大変興味が湧く。

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