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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

韓国の麺に想う(1) 

2012年08月25日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 私が初めて韓国を訪れたのはニュース取材のためで、1970年台初頭のことです。
その時、ソウルの東北東にある山間の村で初めて食べた麺の味が忘れ難く、
その後幾度も韓国を訪れたり、日本やアメリカの韓国料理店に入ったりすると
その麺の料理がないか尋ねているのですが、「これだ!」というものに
未だ再会していません。

 そのちょうど40年ほど昔、山のかなり急な斜面にある納屋か水車小屋のような
小さな建物の小さな部屋でいただいたのは、
ちょうど日本のざるソバのような冷たい麺に甘辛く赤いトウガラシ味噌(?)が
かかっているだけのシンプルな一品でした。
麺の風味といい、腰といい甘辛さといい、初めての旨さに
お代わりまでして食べたのです。
しかし、残念なことに肝心な場所と料理名を失念してしまいました。


ピビン・マッククス(Yahoo画像より)

 機会がある度に人に聞いたり、調べたりしているうちに、
その郊外とはあの韓国ドラマ「冬のソナタ」の舞台にもなったチュンチョン(春川)、
麺はそこの名物マッククスでスープの入らないピビン・マッククスに違いないことが
ほぼ判明しました。
そして、チュンチョンはソバの名産地だと知り、
私が40年前に食べた麺がソバだったことを確信したのです。

 ところで、韓国の麺といえばネンミョン(冷麺)が有名ですね。
普通、牛肉の出しの冷たいスープに一見糸コンニャク風のでんぷんを多用した麺を
盛り上げ、その上に茹で卵や梨などが載って供せられます。
とてもさっぱりとしていて、韓国の人は冬でも冷たいネンミョンを好んで食べるといいます。

 実は、この冷麺の麺を使ったピビン・ネンミョンというピビン・マッククスと同じような
料理があることを知り、食べてみたのですが、どうも食感が違うと思いました。
「ピビン」はいわゆるビビンバにあるように、「混ぜる」という意味ですね。
スープが入らないので、麺とトウガラシ味噌を混ぜ合わせて食べます。
さらに、混乱するのは冷麺と同じように冷たいスープに入ったマッククスも
あるというのです。 


冷スープに入ったマッククス(Yahoo画像より)

 後日、ソウルでチュンチョンのマッククスを食べさせるところがあるというので、
わざわざ地下鉄で出かけたのですが、それを注文したら
スープに入った冷麺とほぼ同じものが出てきて不思議に思ったことがあります。
私が長い間名前も分からず、40年前と同じ麺を探し求めていたというのは、
調理のバリエーションを知らなかったのと、マッククスがチュンチョンの名物で韓国でも
一般的に広く知られている訳ではなかったことが原因のようです。

 次に韓国を訪れる機会があれば、そのチュンチョンまで足を延ばして
積年の望みを叶えてこようと思っているのです。

 ところで、日韓関係が急激に冷え込んでいるというのに、のんきに韓国のマッククスや
冷麺の話をしていては「こいつ何を考えているのか」とお叱りを受けると思いますので、
次回は麺の食べ方などから両国の国民性と現下の確執などについて考察し、
駄文を載せたいと考えています。




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