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自然はともだち ひともすき
もうすぐお盆
2012年08月08日
テーマ:テーマ無し
「たそがれの雑踏の中あゆむとき 孤独がそっと肩に寄り添う」 細川嘉久恵
朝刊の文芸欄に載っている短歌会入賞句を斜め読みしていたら、ひときわ大きな文字となって目の中に飛び込んできた一首がありました。
見る間に涙が盛り上がってぽとぽとこぼれ落ちもする不思議な現象も、あら、らと思う間もなく起きていました。
感情の伝達は知覚するより先に脳から現象へと先走ることがあるらしい
どうもそれは日頃殆ど自覚しないのに、心の奥底には強烈に棲みついているものであるらしい。
“孤独がそっと肩に寄り添う“ ひとつのイメージが鮮やかに浮かんでいました。
京都の名勝地周辺の雑踏
行き交う人々の流れに任せるようにゆらゆら目の前を横切ったひとりの男性
背中にしっかりと背負った細長いお軸の錦の袋。
…この人も、きっと人生の大切な伴侶を失ったばかりに違いない。
無数の人波の中から顔さえ見えぬただひとりの、まわりを包み込む孤独の影をはっきり見たのは私だけのようでした。
…彼が三十三ヵ所霊場のご集印軸作りを初めたのは、相次いで亡くなった両親への供養のほかに
何か予感でもあったのかもしれません。
三体の観音様の掛け軸を仕上げて仏事の床の間に掛けるのを目標に、憑かれたように休日になると私を乗せてお寺巡りのドライブを始めました。
まず手じかなところからと北陸三十三か所霊場の軸をあっという間に完成し、
ついで西国三十三ヵ所めぐりに取り掛かったところで、これは遠方であるうえ離れてもいるため思うようにはかどらず、病魔のほうに追いつかれてしまったのでした。
未完成のお軸と御朱印帳を見るたび思うのは、遺志を継いで少しでも完成に近付けたい
祖父となるはずの彼が、たれよりも誕生を待ちわびていた孫の太郎はそのとき生後6カ月。
観光で溢れかえる京都の街中を、小型の乳母車におとなしい太郎を乗せ、
車の通れぬお寺の石段では私がしっかり背中におぶい、御軸を握りしめて登り
四人家族そろって一年後に京都の近辺七か所を一気に追加することができました。
彼の生前幾度か二人で訪れたこともあって、清水寺の境内では雑踏の中ひとり追憶にふけったりもしました。
そしてあの巡礼の男性が人ごみの中に消えてゆくのを見送ったのです。
少しは悲しさ苦しさを紛らわせたのでしょうか。
記帳とご朱印をもらうお軸には、中央に観音さまが気高くおわします。
…「出来上がったら、お顔だけ取り換えようか」…
…にや、二コ、の彼
…あ、とんでもないことまで思い出してしまいました お軸はまだ数か所残して未完ですし…
いたずらっぽい彼のことば、そのときはお神酒が入っていたのでお許しください神様、仏様。
でもおかげで、あの深い悲しみも遠いところへ、気分もすっきりと今日一日過ごしたのでございます。
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