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たかが一人、されど一人

山の楽しみ方いろいろ 

2012年06月27日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

昨日は夕方の段階でニュース報道の主なところは見尽くしてしまったので、夕食後は互いに別の部屋で好きな番組を見る事にした。小生は先週NHKBSプレミアムで放送された富士山1周トレールラン(正式番組名は失念)の2時間の録画を見た。河口湖を起点として富士山の裾野に広がる野山156KMを48時間を制限時間として一周する過酷なレースである。日本では初めてであるが、ヨーロッパ等では既にポピュラーであるらしい。ランナーは総勢八百数十人、欧米のトップランナーも参加して行われ、トップはフランス人で19時間台だった。48時間の制限時間内に完走出来た人が80%近かったと思う。コースについて野山と書いたが、途中に2000M近い高山を含む10の峰を持つ山脈が含まれていたりして、この縦走一つでも20KM位あるようだ。正確に記憶していないが、累積標高がエベレストの標高より高かったような気がする。富士山周辺のハイキングコースを幾つも組み合わせていて、昼間であればどこからも富士山を見ながら走れる仕掛けとなっている。ハイキングに出かけて富士山の姿を見るのが好きだが、殆ど知らないコースばかりなのですっかり引き込まれて見入ってしまった。中でも最大の難関、富士山の西側にある天子山系には、機会が出来れば是非行ってみたくなった。約160KMを48時間以内とは単純に計算しても1時間当たり3.3KM。自分の山登りでは、1時間当たりの歩行距離を1KMと見積もって計画しているので、相当なスピードで走り続けなければならない筈。普段から相当なトレーニングをしているはずだが、アマチュアの参加者には次々とアクシデントが襲う。睡魔が襲う、お腹が痛くなる、頭が痛くなる、足が上がらなくなるあたりまでは何となく想像できるが、頭痛に続いて視野狭窄になる(糖分の不足によるものらしい)なんてこともあるらしい。参加者の中には高齢者もいて、66歳の男性が40歳ぐらいの息子さん(国際レース経験者で24時間以内を目指したのだが、お腹が痛くなってレースを諦め、途中の休憩ポイントでたっぷり休養を取りながら後続の父を待った)と同時に44時間台でゴールしたのは感動的だったし、正直羨ましかった。高尾や奥多摩の山で走っている人をよく見かけるが、これまでは内心「何で山まで来て走るのよ、やめてくれよ。」と思っていた。でも考えてみれば、こちらも山歩きは非日常的な感動を求めて歩いている。人間の日常が千差万別であれば、非日常の求め方も同様であるのは当然のこと。数時間歩いて山の峰でゆっくりする感動と、ん十時間かけて156KMを走り切った感動を比べれば、大きさでは口惜しいけど後者の方が遥かに勝るだろう。質が異なるのだから秤に掛けるのは意味ないかな。何れにせよ、これからは山中でトレールランナーと遭遇しても、腹の中で悪態をつくのはやめよう。

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