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平成の虚無僧一路の日記

“聞き方”“聞き手”も さまざま 

2012年05月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



もう50年も前ですが、ハワイで公演した時のことです。
事前に「カメラの撮影や客席での録音はダメ」と
云われて「なぜ?」でした。夜8時 開演と同時に
300席ほどの客席は満席。それでいて水を打ったように
静まりかえっているのです。遅れて入って来られる
方なんて一人もおりません。

演奏が始まると、針を落としても聞こえるような
静けさですから、たしかに、カメラのシャッター音や
カセットの操作など、音が出るものは“絶対ダメ”と
いうことが判りました。あんな体験は初めてでした。

その頃(今も?)、日本で「邦楽のおさらい会」などは、
ヒソヒソ話しをしたり、眠っていたり、客席に緊張感は
ありませんでしたし、写真やビデオの撮影、録音は
当たり前でした。もともと邦楽は庶民の娯楽でもあり、
『六段』や『千鳥』など、多少知っている方は、演奏に
合わせて口ずさんだりと、そんなものでした。


次に、中東の島国「バーレーンン」で公演した時の
ことです。歓迎ぶりは すごかったのですが、演奏が
始まっても、会場はザワザワ、ペチャクチャ 騒々しくて
参りました。

通訳の中国人の女性が「すみません、音楽を黙って
静かに聴くという習慣が無いものですから」と
耳打ちしてくれました。「歌舞伎」もその昔は、
桟敷席で飲み喰いしながら、掛け声を掛けたり
だったのですから、「そうか」と思いなおし、
『阿波踊り』をやったら、ものすごくウケたのです。
カメラマンで同行したHさんが飛び出して 踊ったら、
ヤンヤの拍手喝采で、場はイッキに盛り上がりました。
お国柄です。

ヨーロッパやロシアは、「クラシック王国」ですから
マナーが良いのは当然。特にウイーンでは、お客様も
タキシードにドレスですので、会場の空気が違います。

そんなこんな。「明頭来明頭打、暗頭来暗頭打」の
虚無僧ですから、「明には明で応じ、暗には暗で応じる」
のが私の尺八です。いずれにしても、その場その場に
応じて客の心を掴むことが、エンターティナーには
求められると思います。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください

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