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たかが一人、されど一人

一例を挙げればカブール 危機に関する感性 

2012年04月16日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

一昨日の北朝鮮ロケット発射については、過剰とも言える大騒ぎをして反応した我が国の政府とマスメディアが、アフガンの首都カブールで我が国の大使館が、タリバンに襲撃された事件は意外と冷静である。この差が不思議でならない。大使館はアフガニスタンに位置しようと、言わば日本の領土と同じ事ではないか。片や日本領土内へのらかの危険性が限りなくゼロに近いにも拘らず、大層なコストを費やして大騒ぎをする。コストも公表されていないが、数億円のオーダーでは済まないだろう。演習のつもりだろうが、イージス艦レーダーなんか北朝鮮を敵国と仮想した場合、糞の役にも立たない事が証明されたようなものだ。PAC3なんてミサイルも高いコストで買わされて、以来何回発射訓練をしているか知らないが、何を目標として撃ち落とすつもりかさっぱり分からない。これが自衛隊の実態と分かっただけでもいいじゃないか、と言う人もいる。しかし自衛隊には毎年4兆円以上(今年度は約4.6兆円)の税金が投入されている。それがいざという時に役に立たない玩具の兵隊さんだとしたら、余りにも高価すぎるだろう。一方でカブールでは、日本領土と見做される大使館内に2日連続してロケット弾がぶち込まれている。幸い邦人に死者や怪我人は出ていないようではある。昨年防衛・外務両省はアメリカに善い顔するために、このアフガンに自衛隊の医療チームを出しかかった。与党野党を問わず、やたらに自衛隊を海外に出したがる政治家が多いのも事実。幸い昨年アフガン派遣は、丸腰のままでは余りにも危険ということでストップがかかったようだ。しかし、似たような環境と思われるスーダンなんかには自衛隊は派遣されている。兎に角日本の危機管理は、自衛隊でさえ危険を想定しない前提で組み立てられているから不思議だ。全土が戦争に巻き込まれている国の中にも非戦闘地域が存在する前提で、イラクに自衛隊を派遣したのはそんな昔の話ではない。たまたまアフガンに自衛隊が居ないから良かったが、もし自衛隊の医療部隊がいて、そのキャンプにロケット弾が飛んできたらどうなっただろう。危機に遭遇した経験が無いので危機をイメージすることが出来ない、なんて言い訳は通用しない。タリバンのロケット砲が大使館に飛んでくることも、北朝鮮からノドンミサイルが飛んでくる可能性も同じだろう。大使館には防空壕みたいなシェルターがあるらしいが、日本でそんもの準備しているのは、総理官邸ぐらいだろう。津波も原発事故も同じ事。昨日テレビ(TBS系朝6時からの時事放談)で自民党石破元防衛相が「防衛大臣は自衛隊員全員の命を預かって命令を下すのだから、素人じゃダメなんです。」と偉そうに喋っていたが、相手のジェラルド・カーティス氏が「素人と玄人の問題より、日本には危機管理システムが存在しないのが問題と思う。」と反論していた。小生はそれよりもっと根が深いと思う。先日友人から教わったのだが、むかし田中美智太郎さんと言う方が「日本人は、台風は日本に来てはいけません。と憲法に書けば台風が来なくなる。と思っている節がある。」と言ったそうだ。正に危機管理システム以前の問題である。だからカブールで起きている事に言及し難いのだろう。

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