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追想 

2012年03月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し





お嫁に行った姉が遊びに来て楽しそうに母と話し込んでいた。
自分も話の輪に加わりたくてふたりの間に割って入った。多分満面の笑みをもって〜
話の腰を折った闖入者をまじまじと眺めてから、二人顔を見合わせ同時に口をそろえて言ったのが「デッカイ顔だね」!
デッカイ顔? (これは?どうやらほめ言葉ではなさそうだ)
傷付くほどの自尊心がまだ育っていなかったのは幸いだったが、出鼻をくじかれ引き下がって5分ばかりはショボンとなった。
私10歳のとき。

こどもの目に姉は繊細に彫り込まれた西洋型美人に見えて少し近寄りがたく、9歳離れたこともあって一緒に遊んだ記憶はない。
私が貧乏所帯のやりくりに頭を悩ます主婦となるまで、姉妹の美味しい味は知らなかったと言える。
ちょっと高貴なその雰囲気に似ず、陽気で庶民的で世話焼きで、だけど余計な口は出さない。
のほほんの末っ子にとっては理想的、大切な大好きな姉だった。

小さいころの記憶は、すぐに忘れ去っても案外心の奥深くに潜んでいるとみえる。
この姉を亡くしたときは追慕の情に明け暮れて、美人薄命なのだと無理やり納得させけりをつけるまで3年もかかってしまった。
思い浮かぶ姉はいつまでも若くて、絶えず心の中を占めてもいたが
その年代を越えたとき、自分は何か別人に生まれ変わったような気分がどこかで生まれた。
鏡を覗き込んでじっくりと右向き左向き、心の中にひとりごちる
(ぜーんぜん、デカいことないよね)
(ちっとばかり、横だけデカいのかな)




以前親しかった絵描き仲間で、陽気なトキメキ美人のUさんが亡くなった話を始めて聞いた。
様子うかがいにたびたび掛った電話の、アルトの声はあんなに元気だったのに
喜びも悲しみも共にした思い出もいっぱいある
諸行無常。姉よりは相当長いこの世の滞在時間だったにしても、やっぱり美人薄命で済ませるしかないだろう…
Uさんへの追想から連想は次々広がって、姉の笑顔が久しぶり眼前に浮かんだ。

気持ち年をとっていっそう世話焼きのおばさん顔になってみえる…



・・・ま、いいか たまにはいちにちこんな日があっても。

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