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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

道路事情お国柄 

2012年02月21日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 前回、こちらオーストラリアの人の車の運転についてご紹介しましたので、
今回は日本とはちょっと違った道路事情について考えてみました。
旅行で、レンタカーなどを使ってこちらで運転をする場合には、
前回の記事と併せて参考にしていただくことをおすすめします。

 まず有名なのがラウンドアバウト(roundabout)、
日本ではロータリーとか環状交差路と呼ぶ円形の交差点で、信号はあり
ません。そのラウンドアバウトに出入りする道路は4本とは限らず、
3本も5本の場合もあり、手前には必ず逆三角形に矢印が回転している
図柄の標識が設置されています。
 普通の信号交差点では進行方向の信号が赤であれば、
左右からの通行が全くなくても停車して待たなくてはなりません。
しかし、このラウンドアバウトではそのようなことがなく、合理的で
Uターンも可能です。


 その通行ルールは周回路に他の車が入っていなければ、
あるいは右からの車がなければ進入して、
左側通行ですから時計回り(右回り)で回転し、行きたい道路への出口から出ます。
最初ラウンドアバウトに入る手前で出す右左折のシグナルは普通の交差点と同じで、
周回中もそのままにしておき、出る一つ手前の出口を過ぎたら左折の合図を出します。

 例えば、4つの出入口があるラウンドアバウトで右折しようとする場合、
最初右折のシグナルを出しながら進入し、出口を2つ過ぎたところで左折の合図に
変更して目的の出口から出ます。
複数の車線がある場合は、進行車線が制限されますから、最初から注意が必要です。
ラウンドアバウトの中で車線変更をしてはいけません。危険です。
また、多くの車が正しく方向指示器を出しませんから
それも頭に入れておかなければいけません。

 「常時左折可」の信号交差点はこちらにも多くありますが、日本とは
少し異なります。
その標識には「TURN LEFT AT ANY TIME WITH CARE」と記されています。「信号に関係なくいつでも、安全に左折しなさい」という意味です。
 この「注意して、安全に」という具体的な意味を知らないと、
ここも危険です。
つまり、この左折車に対して、信号に従って右からの通行で
直進しようとしている車はもちろん、対向してきて右折する車にも
優先権があるのです。


 この優先順を日本式で運転すると事故につながります。
この交差点で自分が左折しようとしているところへ対向車が右折してきても
自分が優先だと思ってそのまま進むと衝突ですね。
逆に、自分が右折する場面で、対向車が左折しようとしていても
そのまま右折して行かなくてはなりません。慣れないと勇気がいるものです。

 この他、こちらのドライバーは交差点の右折や道路の横断の際、
中央線から右にはみ出して、車を斜め右向きにして対向車をやり過ごすことはしません。
後ろについて走っていると「もっと右に寄ればいいのに!」と思いますが、
それがこちらの流儀。この姿勢で追突されれば対向車と衝突する危険があるためです。
左から通り過ぎることができなければ、前が空くまで待ちましょう。
また、横断歩道がとても少なく、道路を横断する歩行者が多いのでこれも注意です。

 最後にもう一つだけ。日本では割りこみや道を譲ってくれた車に
ハザード・ランプを点滅して「ありがとう!」の合図にしますが、
こちらでそれをしてはいけません。
「何か文句があるのか!」くらいの不満・抗議の意思表示にとられてしまいます。
感謝の気持ちは手を挙げて伝えるのが良いでしょう。

 国が変われば、いろいろ違うものですね。


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