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平成の虚無僧一路の日記

村野藤吾の「遊び心」 

2012年02月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「車のハンドルにもアクセルにも“遊び”があるように、
“無駄”と思えるものも、人生には大切でしょ」と。

高度成長期、合理主義、機能主義全盛の時代に、村野藤吾は、
あえて“必要の無い空間”を随所に作った。

広い庭、築山、池、噴水、茶室、テラス、エントランス、
建物の中のプール。すべて贅沢すぎるほどの空間。当時の
千代田生命の担当者は「こんなもの必要なかった」と
嘆いたそうだが、その“無駄”な部分こそ大切なものだった。

その最たるものは、全フロアーの外に設けられたバルコニー。
でもこれが、ビルの改修工事の時には、真価を発揮した。
普通のビルなら、全館を覆う櫓(やぐら)を組むところだが、
当ビルは、通常勤務を妨げることなく、バルコニーを足場
にして配線などの工事ができたのだ。

エントランスの外側の装飾も、普段は見えない所なので
必要無いものなのだが、ある位置から、それが覗き見えた
時の感動は一入(ひとしお)なのだ。

築山の一画には、コンクリートの打ちっ放しがあり、
鉄筋が突き出たままになっている。他がすべて完璧に
美しく処理されているのに、ここだけ、手抜きしたかの
ような部分だ。ところが、数年、10年経って、鉄の錆びが
雨水で流れ、縦じわのシミができた。これが遠目には
「滝」のように見えるのだ。千代田を訪れたことのある人が、
よく「築山には“滝”も流れてましたね」と云われるが、
実はコンクリートの壁なのだ、数年後、10年後、50年後を
見通しての村野藤吾の計算された“遊び心”に驚かされる。


“遊び心”といえば、新高輪プリンスホテルの大宴会場の
照明器具。なんと、女性のカラフルなショーツ(パンテイ)で
飾られていた。村野藤吾 93歳の“色気”だ。“オカマ”の
御用達の有名店に、いい年をした社員が、女性のショーツを
買いに行かされたのだ。さすが、今は取り外されている。

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