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作品名 67になっても、たまにはデートしたい(61) 評価 評価(1)
タイトル 67になっても、たまにはデートしたい(61)
投稿者 比呂よし 投稿日 2014/04/24 11:49:16

+++そんなベッドでの演技は、今までに練習したこ
とが無いわ。それに私って、アノ時になったら直ぐ本
気で体が感じてしまうんだもの。相手にバレないか
なあ?」

62.ゴッコをする

「派手にイキそうになったら歯を食いしばって、最中
に難しい算数の方程式でも考えなさい!」
「アハハ、大事なダンスを踊っている最中に昔蹴躓い
たシーンでも、思い出す事にするかなあーーー。ウ
フフ、要するにウソでも好いから、処女ゴッコをやる
のねーーー」

「そう、作戦は全部がゴッコ。初めは社長探しゴッ
コ、面接ゴッコ、次に首輪付けゴッコ、その次ぎは処
女ゴッコ。結婚したら、奥さんゴッコになるけれど、
その時僕は居ないから、教えられないなあーーー」

「アハハ、奥さん指南なんてーーー。ひょっとした
ら、不倫ゴッコまで教えるんじゃないの? それは危
険よねえ」
「作戦とはそういうものだよ、モーツアルトの昔から」

 それやこれやを繰り返す間に、女が居残り残業した
日は会社を別々に出て、外で社長と落ち合うようにな
った。一緒に晩御飯を食べて、食後の運動にホテルへ
立ち寄り、モチツキ・ゴッコをするのが習慣となった。

 男にはバツイチというハンデがあったから、女はそ
の弱点を効果的に攻めた。ベッドで「恥ずかし気に、
処女の恥じらいを演技した」のは、それなりにちゃん
と効き目があったようだ。男は単細胞で単純である。

 そんな様子を「あの社長さんは感動しているーー
ー」と、訊きもしないのに、女は自分のやった仕草
まで含めてベッドシーンを生々しく再現して、私を酷
く妬かせた。
 いまいましい事に、妬くと私は燃えるタチなのだ:
ベッドで一層猛々しく仕返しをするみたいに女を攻め
る事になったから、これを女は大いに歓迎した。男の
心理と生理を良く知っていて、男を二度楽しむみたい
なものだったから、実に怪しからん女だ!

(比呂よし)

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