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物語を眺めている感覚「ナミヤ雑貨店の奇蹟」  

2022年12月07日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


「ナミヤ雑貨店の奇蹟」 2017年 日本 東野 圭吾著作の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は、「最も泣ける」小説ということで人気が高いそうで、ではその映画はどうなのかと思い廣木隆一(ひろきりゅういち)監督の作品を見た。● 昭和の風景がオープニングの場面では、映画館に来ているタイトルは勝新太郎主演の「座頭市喧嘩太鼓」。道路を独特の音楽でチンドン屋が横切っている。時代設定は1969年の夏から始まる。冒頭、西田敏行が出てくる。いつものタヌキ顔でみているだけでどこかホッコリしてくる独特のキャラ。ナミヤ雑貨店の店主の役だけれど、地元のひとたちの質問やお悩み相談も請けおっている。たわいもない小学生の質問には、お店の外の掲示板に答えが貼りだされ、深刻な人生相談になると、翌朝お店の脇にある牛乳箱のなかに回答がひっそりとさしこまれる。たとえば、最初の場面で外の掲示板に張り出されていた小学生の質問。「ぼくの夢はうちゅうひこうしになること。でも遠足のバスですぐよってしまいます。うちゅうひこうしはあきらめたほうがいいですか。」それに対する答えを書こうとして、外の掲示板から剥がして椅子に座る西田の横には、昔の懐かしいブラウン管のテレビ。その画面に映っているのは、アポロ宇宙船が月に飛び立つ映像。こうゆう画面を見ると、昭和の風景がふとよみがえる。また小学生から「テストでいつも100点とるにはどうしたらいいですか?」と相談され、「先生に頼んで、あなたについてのテストをしてもらって下さい。自分に関する問題なら、あなたの答えは全て正しい。だから100点満点のはずです」と回答する。困らせてやろうと企んでいた小学生も「さすがじゃん!!」と感心してしまう。そんな色々な質問に対する答えを店主が書いて入れてくれる牛乳箱が、店主が死んだあとにも続いていて、過去と現在を繋げてくれる。● ジェームズ・ディーンの再来!?店主が死んだあとの空き家となったナミヤ雑貨店に、3人の若者が忍び込む。孤児院出身の彼らたちは、女性企業家の自宅を襲ったのち、誰も寄り付かなくなったこの場所に身をひそめ、捜査の目から逃れようとしていた。店内で夜を過ごす3人の元に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。驚いた敦也たちが封を切ると、32年前から来た悩み相談だった。3人は、不思議に感じながらも差出人の青年に返事を書こうとする。それは、本人たちもまだ知らない不思議な時を隔てた物語の始まりだった――。その三人組の敦也という人物をアイドルグループの歌手で俳優の山田涼介が演じていて、男が見てもとても整った綺麗な顔をしている。西田敏行は彼の事を評価していて、山田に「ジェームズ・ディーンや『灰とダイヤモンド』のときの(ズビグニエフ・)チブルスキーの出現と近いものを感じる」と言い、「既製のものに対する打破のようなものは、必ず新しい空気のときに出てくる。そういう空気感を山田くんは漂わせている」と絶賛する。一方、山田涼介は直接、西田と向き合って会話をするシーンはない。だが、山田は自身のクランクインを前に、西田の撮影現場に足を運び、その芝居を目に焼き付けたという。感じたのは途方もない「温かさ」だったと言い、彼の方も西田敏行との出会いをこのように語っている。「直接、絡むシーンはないけど、最終的には繋がらないといけないので、これは西田さんのお芝居を見ておかないと、(自分の)最後のシーンの芝居ができないぞ…と思って、見に行かせていただきました。ちょうど、成海璃子(なるみ りこ)ちゃんとのシーンだったんですけど、すごく面白いんです。まるで、台本を読んでいないかのような――僕らは台本を読んで、覚えて、セリフを言うんですけど、そういう作業をしていないかのようなしゃべり方をされるんです。その場でリアクションをして、すごく間をあけたりして、普通なら『あれ? セリフ忘れたのかな?』と思うような間の空け方なのに、そう感じさせずに見ていられる。その場で生まれる空気を楽しまれていて、すごく温かく、勉強になりました」。」同じ映画に出ている役者同志が、互いに良い影響を与え合って評価している姿は、貴重な時間をお互いに共有しているわけで、なかなかうらやましい体験だ。ところで、映画自体はどうだったかというと、発想は面白いとは思うものの、そもそもナミヤ雑貨店を中継点として過去と現在が交差し、時空を超えて様々な人々と繋がるという物語の中に今、一歩入れなかった。東野圭吾映画がの映画化されたものは20本以上あるというが、そのことで言えば、ぼくとしては、この映画よりは広末涼子主演の「秘密」(1999)や、篠原涼子主演の「人魚の眠る家」(2018)のほうが没入できた。(あれ?どちらも主演女優の名前が涼子だ・・・・・・。)でもこれは、映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」がつまらないということではなく、ぼくの最近の映画の好みと言えるかもしれない。ファンタジーのようなSF的な話に、どこか離れたところから物語の成り行きを眺めている感覚で、置いてきぼりを食った感じだ。参照:「ナミヤ雑貨店の奇蹟」で見る〜人のために全力をささげるという事〜    ナミヤ雑貨店の奇蹟 : 山田涼介はジェームズ ディーンの再来!?.    

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