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雑感日記

平成5年(1933) 還暦60歳、その当時思っていたこと 

2011年10月14日 外部ブログ記事
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★平成5年から数年間、カワサキモータースジャパンにとっては一番充実した時期であったと言えるかも知れない。
社長は高橋鉄郎さんだったから出来たのかも知れない。
 理念やマーケッテングそのもの、仕組みシステムを、ユーザーからさらに広い仲間社会を視野に入れた展開だったのである。
 
社名からなぜ『販売』の2文字を外したのか?
明石の工場は確かにカワサキの新車を製造するメーカーの機能である。
その新車だけを売る機能の会社なら『販売会社』でいいと思う。
『新車販売』確かに大きな機能の一つなのだが、カワサキのユーザーやカワサキの仲間たちにとっては、『新車は一瞬』なのである。新車にナンバーを付けて走りだした途端に、それは普通のバイクになってしまうのである。
ユーザーがカワサキと付き合ってくれる時間は、圧倒的に新車以外なのだし、レースのメカニックグループなど1台のマシンに何人もの人が関わって、遊びやレースを楽しんでいるのである。この人たちは、カワサキのユーザーではないのか? 直接のユーザーではないが間違いなく仲間である。
そんな仲間たちとの生活空間の全てを、『グッドタイムに、いい時が過ごせるような』そんな仕組みの構築こそが、当時の『高い目標』だったのである。
こんな活動は必ず『カワサキのいいイメージ』に繋がり、『ブランド』として生きると信じていた。
 

 
 ★これは当時に作ったカワサキモータースジャパンのグループ紹介カタログからである。
バイクも、ジェットスキーも遊びの商品の性格が強い。
『ユーザーの満足が、全ての思考の基準です』
と高橋さんは言われている。
 
『Customer』 ではなくて、『カワサキのCS』のCは、『Consumer 』なのである。
日本の社会のCSはその殆どが 『Customer Satisfaction』 (顧客、得意先、取引先)なのである。
業界の満足を先に考える護送船団方式、、自らが取引先優先と宣言している、多分そこまでの関心がナイ、ただ惰性でCSと言っている程度なのだろう。
東京電力がその代表的見本なのである。
このあたりが日本社会、日本企業の体質のベースにあるような気がしてならない。
 
Consumer は明確に『消費者』なのである。 「販売店の満足」より優先して「消費者の満足」を考えるべきである。。
当時のカワサキの事業本部名はCP事業本部、そのCは、明らかにConsumer なのである。
20年も経って、何となくカワサキも、そんな基本的な理念の部分が希薄になってきたのではと思ったりもする。
 

 ★生活を創る 『カワサキモータースジャパン』 と謳っている。
20年経ったいま、この通りのことを言っても、尚時代の先端の発想と言われるかも知れない。
モーターサイクルは、東日本、東海、西日本の3社体制で、あとはジェットスキー、物流、コンシューマーサービス、ケイ、スポーツシステムの専門4社が、それぞれの機能のプロとなることを目指したのである。
特に遊びのソフト、遊びのプロを目指したソフト会社のノウハウが、20年経った今、NPO The Good Times で活きたりしているのである。
上の図の茶色の部分、クルマやジェットスキーを販売したのちの消費者の満足こそが、マーケッテングを担当する部門の責務であり、それこそがマーケットを担当する会社の存立価値なのである。商品を売るだけならそれは単なる売り子でしかないと思う。
カワサキの商品に対する満足は、むしろ開発やメーカーが主として担ってくれていて、マーケットでの活動を総合した『消費者の満足』こそがカワサキのブランド力を生む源泉なのである。
 
 

★当時のカワサキで力を入れていたのが、ショールームのネットワークだった。
日本の二輪車は、世界の超一流品なのである。その商品は、それに見合う日本の一流の場所で展示され、見られるべきである、と思っていた。
都会の、それも一流の場所で、二輪車が展示されていることは、一般社会への情報発信であり、同じ車に乗っているユーザーたちが胸を張れるサービスなのである。
それを意識して九州のIMSに展示場を常設したし、この年鈴鹿8耐で初優勝を飾ったのだが、スポンサーであったITOハムと協働でIMSでのマシン展示を行ったりした。
 
一番想い出に残っているのは、新宿のショウルームである。一階をショールーム屋上に上の写真にあるような看板を設置したので、カワサキのビルと思う人もいたようである。
新宿駅前からまっ正面に見えた最高の位置にあった。
 5時以降は、アフター5として、ARKと組んで直売にもチャレンジした。その時のお客さんの意見は今でも脳裏に焼き付いている。
ビックリするようなことを言うユーザーが居るのである。『オートバイ屋に行くのがイヤ』 サービスする店を紹介するというと『登録さえしてもらえばあとは何も要らない』 消費者の想いは様々なのである。価値観の多様さに対応する施策がなければと思う。
この数年、seaz companyのカバン屋さんと付き合ってみて、ビックリした。カワサキやホンダのバイクの販売台数は1000台を悠に超える。店もなければ従業員もいない。ネット販売オンリーである。今年からはアメリカからハーレーを輸入して売りだした。seaz company とお付き合いのある店は、どこもここもよく儲かっている。消費者の求める通りに動いているからだと思う。そのお客さんの中には、仙台の服部カワサキの息子さんが居たりするのである。
 
20年前にカワサキが企図した方向に一番近い動きをしたのが、その後のハーレーだと思う。日本の市場はハーレーに席巻されてしまったのは残念である。
20年前の時代を思い出しながらの感想である。
もう一つのブログのテーマは、『ソーシャルメディアと政治の課題』である。 政治のあり方も脱皮が求められている。
世の中はそんな時代なのである。
 
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