ひろひろ48

柄谷行人(からたにこうじん) 

2021年10月16日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

古い時代から新しい時代に変化するときは、はじめは大河の源流の小さなしずくからはじまるよう。
その古い時代が行き詰まって新しい流れが、ルネサンスがそうだったように。宗教革命がそうだったように。新しい考え方が芽生え、広がっていく。もともとは貧しい人々を救うための「神の前ではみんな平等」から、人権意識へと。もともとは人間はほぼ平等だった、助けわないと原始社会をもまれなかったし、分かち合えたから、氷河期も乗り越え、ネアンデルタールのように滅亡しなかった。だから先祖返りの考え方、生き方なのかもしれない。啓蒙主義の広がりで、封建主義から近代国家へ。
いま、資本主義の矛盾がいろんなところで吹き出し、多くの人が「このままではやっていけない」と感じている。斎藤幸平さんの「人新世の資本主義」が、新書でけっこうむつかしい本が40万部も売れている。ほかにも若い思想家たちの本も売れている。ドイツでの選挙で、若い人たちの投票率が80%近くになっていて、しかも多くが環境問題への取り組みを求めている。
そんな状況で、昔からの思想家でがんばってる人がいる。柄谷行人(からたに こうじん)1941年生まれ。最新の書籍が「ニュー・アソシエーショニスト宣言」だそうです。その書評、今年の4月17日の朝刊ですが、紹介します。
まぬけな奴に迫るヤバい本:評 松本 哉(リサイクルショップ店主)
「こんなところで演説するのは初めて」と、柄谷行人氏がひょこと新宿駅前の大群衆の前に現れたのが10年前の反原発デモの時。実は大御所なんだけど、思想家に疎い我々の中では「謎の新人が表れた!」と衝撃が走った。
その後、海外の若者たちと交流を深めていく中で、柄谷行人がアジア圏で大ブームになっていることを知る。台湾では講演会が若者たちで超満員になってるし、韓国や中国でも若者たちから柄谷さんの話をよく聞いた。初めて柄谷さんの本の内容を聞いたのも台湾の20代のバンドマンからで、「ABCDっての知ってるか?Dgaヤベーんだよ!」とか説明してくれるが、訳がわからない。つい先日も北京に住むカナダの友人から「英語版はないの?」と連絡が来た。みんな読んでて心細くなったんだろう。いったい何が起きているんだ!?
さすがに観念して、この書の序文を少し読み進めてみると、いきなり台湾バンドマンに教わった謎のABCDが出てくる。これまでの世の中は、村人(A)、やくざ(B)、商人(C)みたいなやつらが交互にウロチョロして成り立ってきたが、どれも嫌だっていうやつらが意味不明な価値観で勝手なことをやり始め(D)、それが必然だという。いきなりブッチギリの論を展開。これは、金や権威や権力が嫌になった」若者たちによって地下文化が急拡大しているアジア圏でウケるわけだ。
ちなみにこの謎のABCDが初めて提唱された20年前に比べ、世の中は更にカオスになり、世界の人々は、金も
権力者も信じなくなり、どんどん勝手なことをし始めている。この書では、かつての提唱をおさらいした上で、その後の展開や実践、デモや運動、勝手な奴らについても書かれている。つまり、いま世界中のマヌケな奴ら(D)に衝撃を与えている現象の秘密がここに書かれている。
反原発デモのころ、柄谷さんしきりに「私はマヌケなんですよ」とか言い出してて、なんのことかと思ったけど、なるほどそう言うことだったのか!!これはヤバい本だ!
<引用以上>

むかし、集会、たぶん日比谷野音でだっけかな??羽仁五郎が、登壇、トレードマークの真っ白なタートルネックにジャケット姿で、あのころの年代の著名人としては極めてめずらしく全共闘運動を支持していた。かっこよかったな。もちろん、著書の「都市の論理」は読んでいました。
いまの日本の政党のような男性の、まるで男性のような考え方の男尊女卑の政治家が支配する国は、前には進めないかな。平均所得で韓国にも抜かれ、古い価値観の国ではね。柄谷さんの本、読んでない。。。たしかに、ヤバい若者が、大企業では考えられない会社、仕事を起こしてきている。要チェックかな?



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