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自惚れも生きる知恵? 

2021年07月31日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



今朝4時過ぎに目覚めて阿川佐和子さんのお話を聞いた。
あれほどインタビューが巧み、文章も素敵。素晴らしい才能の持ち主と思うのに、ご自身常に仕事に自信がないとおっしゃる。謙虚なんですね。びっくりしました。

私自身はと振り返れば、自信過剰かもしれない。
語りも朗読も、上手だという自信はない。名人上手になれなくて良い。自分の語りは聞き手にちゃんと届けばそれで良い。聞き手が喜んでくださるなら、今の自分で良いんだという自信なんですね。
どんな舞台でもあがったことがない。
「これしかできない、精一杯なんだからこれで良いでしょ」という自信です。
「私はこう語っているのが楽しいのよ、皆さんも楽しんでくださいね」という感じです。
ストリーテラーの大先輩櫻井美紀先生の最晩年に、ラジオの投書を介してお知り合いななれた。数回お目にかかっただけだけれど様々なことを教わった気がする。
「自惚れも大事なのよ」とある時おっしゃった。『自惚れ=根拠の薄い自信?』
私はこれのおかげで、あがらないのかも。


敗戦後の猛烈なインフレで、学校に行けなくなり中学も出ないまま、労働の日々、バスの車掌時代、ボランティアで、荒れる非行少年に、ぶつかったり寄り添ったりの素晴らしい体験もできた。朗読で全国のハンセン病盲人会とお付き合いもできた。段々自信がついてきたけれど、意に反する人生から脱出は不可能だった。現役時代には好きな道には進めなかった。
結婚も子育ても母の認知症初期の荒れ方も、波瀾万丈だったけれど、働き続けた。主に掃除の仕事で。
68歳まで自由が十分には得られないままだった。だからそれ以後弾けた。稼がなくて良くなったらなんでも出来る。お金は使えないけど、まだ足は達者だった。4キロまではバスに乗らなかった。
面白そうな事にはすぐ参加した。70歳からの中学生生活も実に面白かった。


75歳で運命の地に移住した。そこに「語り」のサークルがあることを76歳で発見して今に至っている。
サークルの例会を一回見学してその場で入会。翌月には短い民話を語っていた。かなり図々しい。
初めの頃は巧みに語る大先輩たちの後を追って、上手になりたいと頑張ったけれど、途中で気が変わった。
。七十代後半から修行して名人上手を目指しても届くまい。そうではなく昔の田舎の婆様のように他所で聞いてきた話をうろ覚えでも自分の言葉でどんどん語る。
ただの語り好き婆様を目指す方がよかろうと思い始めた。聞き手がわかりやすいと喜んで楽しんでくれたらそれで良い。
今から、櫻井美紀先生を目指したって到底無理なんだから、私は私で、楽しんで語ろう。舞台でもマイクの前でもあがらないのは、これで良いと思っているからなのだ。
これで良いのだという自惚れが支えになっている。


今日たまたま櫻井美紀先生の本「鶴の恩返し」を発見。持っていない本なので、アマゾンに注文した。久々に櫻井先生の本から勉強してみよう。どこまでも私流にだけれど。

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