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早くも二冠馬の声　

2021年04月19日
テーマ：テーマ無し

早くも2冠馬の声想像以上の強さだった。キレ脚活きる東京向き。タフで小回りな中山はどうか。そんな懸念を抱いていたのが恥ずかしいくらいの圧勝劇であった。一昨年のサートゥルナーリア。昨年のコントレイル。そして今年はエフフォーリア。3年連続で4戦無敗の皐月賞馬が誕生した。聞こえてくるのは早くも2年連続無敗のダービー馬誕生の声。確かにそう思わせてくれるほどの勝ち方だった。3馬身以上の差で皐月賞を勝ったのは、オルフェーヴル以来。ただあの年は震災の影響で、舞台は東京開催であった。では中山で皐月賞3馬身以上の差をつけたのは、ナリタブライアン以来である。共に3冠馬。皐月賞で決定的な差を付ければ、三冠馬になる。少し気が早いがもしエフフォーリアが三冠馬になれば、そんな格言が生まれるかもしれない。ただうがった見方もしておこう。ライバルと思われた馬が、自滅の競馬であったということ。それにこの日は意外と内が伸びていたこと。例年の皐月賞よりペースは遅く、外を回した追い込み勢には結果的にそもそも届かない条件であったこと。距離不安が囁かれたステラヴェローチェが、内からスルスルと追い込んで3着確保したことからも、ロスなく立ちまわった馬が有利であった。もちろん好位の内で脚を溜め、一気に抜け出してきたエフフォーリアは完璧な競馬。だが別次元の脚で突き抜けたここ2年の無敗馬とは、ちょっと勝ち方が異なる点は覚えておきたい。それでも皐月賞よりダービー向きと言われていた馬。しっかりと疲れを抜けさえすれば、今回負かした相手に逆転されることは考えにくい。逆転の目はキズナの年のように、別路線から最終東上便に乗れた馬たち次第だろうか。いや、それも可能性としては高くない。好騎乗のお陰もあったとみているので断然とは言い切らないが、主役不動は間違いない。

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