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流老記

返納 

2020年10月28日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

朝のうち曇り、で一日中曇り。

思いついて
免許の返納に行くこととする。
更新葉書が届いていて、
車も手放したし、もういいかって、考えた。

22で取ってから
はや50年近くになるのか。
事故は数回だが
違反は両手両足の指では足りない。

管轄の警察署に着き、
免許の窓口へ行くと、
女性の事務官みたいのが
大声で80過ぎぐらいの小さな爺さんに
手振り身振りを交えて何か言っている。

要約すると、
小さな爺さんも返納に来たみたいで、
手続きを終わり、最後の確認で
女性の事務官が車で来ていないでしょうね、
と訊いたところ、
その爺さんは車で来た、とのことらしい。

それじゃあ無免許運転になるじゃない。

 近くだから大丈夫だ。

近くでもダメだから。

 大丈夫、大丈夫、目えつぶっても行けるから。

ダメなのよ。
手続きは置いておくから
この次に電車かバスで来た時に改めてします。

少し耳が遠いのか
爺さんは事務官の顔を見つめたまま‥

見かねた年配の男の警察官が割り込んで爺さんを説得。
スゴスゴと
爺さんは出口へ向かうが
だから返納なんてしたくないんじゃ、とブツブツ。

やっと自分の番だと
女性事務官の前に立つと
まだ目が吊り上がったまま。

ゆっくりと片手をあげ、
耳は良いから普通の声で大丈夫、と言うと、
ごめんなさい、と答える。

無事に手続きが終わり、
最後に、車で来ていませんよね、と
上目づかいで確認される。

ここで、
車で来ました、なんて言おうものなら
この事務官に撃ち殺されるんじゃないかな、
なんて…

こうして
我が栄光の
50年の運転免許は取り消された。


こうやって
身辺整理を徐々に済ませるのが日課だなんて
少し寂しいわい。



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ハナコおばさん

根無草さん

27で免許取得ですか。
当時の女性としては
進んでる人種ですね。

OLと呼ばれる前のBGだったんでしょう。
車のキーを指先でクルクル回しながら
颯爽と歩いている姿を想像したら
とても信州の猿姫だったとは
思えないわさ。

2020/10/29 16:08:16

ぐでたまさん

根無草さん

そうなんですよ、
甲斐のド田舎なら
少々酔っぱらっていようが
信号を無視しようが
関係ないのでしょうが、ここは横浜ですからね。

電車・地下鉄・バス・タクシーなど
移動手段には不便を感じないですから、
免許不要かなって。

2020/10/29 16:02:01

分かってないよね、、

ハナコおばさんさん

ちょっと笑っちゃいました。
だって、その小さな爺さん、わかってんのかなぁ?

いよいよ返納ですか、私も後ろ髪惹かれる思いで、返納しました。
27歳で取って毎日運転しない日はなかったような……。
今、不便はないけど、生活範囲が狭くなりました。
やはり、寂しいです。

2020/10/29 15:51:40

勇気ある決断

ぐでたまさん

拍手喝采お送りいたします。
まあ都会で暮らしていると交通機関が発展してるから
不便ではないのかも知れませんね〜。

あと3年免許があるのです。
今は治療中の姉のために あとどれくらい運転しないといけないか分かりませんが、高齢者講習受けるのは面倒だし、3年後の状況で、考えましょう。
9年でも3万キロ弱しか走ってませんのでね。

2020/10/29 07:17:01

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