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流老記

柿 

2020年10月20日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

朝から晴れ、で過ごしやすい。

朝から晴れは久しぶりなので
気分は上々。
きょう一日を
どうやって過ごそうか、を考えるだけでも
満足する。

午前中はグダグダしていて
昼過ぎにコンビニへ。

飲み物と煙草、
昼食用のおにぎりをひとつ、
それと夜食には牛丼を買い、
ビニール袋をぶら下げて商店街をブラリ。

八百屋の前で
同年代かと思われるダミ声の主人に
旦那さん、柿がうまいよ、と
声を掛けられ、
ついでに一個170円のを2個買う。

思えば田舎の実家には
古い柿の木があり、
毎年この時期には大きな渋い実が成った。
上京してしばらくの間は
大きなリンゴ箱に焼酎を入れた柿が
送られてきたが
配ってばかりで自分では食べなかったっけ。

柿は好きではなかった。

ふた昔も前、
女と里山に出かけた折、
柿の木を見つけ、
その実を二つ三つ無断で取って
笑いながら逃げたことがあった。

干し柿にするからと
アパートの部屋の軒先に吊るしたのを
思い出す。

あの干し柿はどうしたんだろう。
食べたのか腐ったのか、記憶にない。

昔々の記憶が
断片的に出てくるようになった。
けれども
結末やその後のことが出てこない。
肝心の
そのときの女の顔さえ
思い出せなくなってきた。

買ってきた甘柿を
吊るしてみようか。
そうすれば
その時の、女の顔を思い出すかも。



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阿Qさん

根無草さん

何をおっしゃる、
甲斐小町と連れ添っているQさんこそ
素晴らしい。

私など
ひとりの女も幸せにできなかった悔いだけが
残っているんですよ。

2020/10/22 10:30:54

羨望

阿Qさん

いいですね、昔を振り返って追憶に浸る女が居る。
精一杯生きた証と云えるでしょう。
それに比べて、嗚呼・・・

2020/10/21 16:35:13

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