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むぅびぃ・とりっぷ
野獣の大裁判「シチリアーノ 裏切りの美学」
2020年09月27日
テーマ:テーマ無し
マルコ・ベロッキオ監督「シチリアーノ 裏切りの美学」は、8月の末から劇場公開となって、早々に観に行ったのだが、感想をアップしていなかったので書いていきたい。 イタリアのアカデミー賞と呼ばれるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で最多6部門受賞を果たした当映画は、1980年から90年代半ばに至るシチリア・マフィア、コーザ・ノストラの激動の時代を描いている。 実在のイタリアマフィアの犯罪を内部から大物マフィア・ブシェッタが告発したために、国家を揺るがす大変な裁判となった様子を描いている。歌劇場のような大法廷にて開催される裁判が描かれている。 マフィア間の抗争が激化の一途をたどるシチリアで、ブシェッタは抗争の仲裁に失敗しブラジルへ逃れるが兄を殺され、国に残してきた前妻の息子たちも行方不明になり、のちに、殺害されたことがわかる。そして自身もブラジルで逮捕されイタリアに引き渡される。ブシェッタは、マフィア撲滅に執念を燃やす判事ファルコーネから捜査への協力を求められる。 麻薬と殺人に明け暮れる犯罪組織コーザ・ノストラに失望していたブシェッタは、組織の罪を告白することを決意。その告発を述べさせた裁判が、マフィアのファミリーを牛耳っていた大物たちの大半を判決に導かれるようにした。裁判の後に、政界にもメスを入れようとした判事ファルコーネは、1992年に高速道路に仕掛けられた爆弾によってマフィアに殺害されてしまう。日本でもトップニュースで扱われ、その非情さに「イタリアはなんという恐ろしい国なんだ!判事を橋ごと爆殺するなんて!」と震撼したものだという。● マフィア万歳のプラカード『マフィアは、一般市民から嫌悪の対象でしかなかったのか?』というと、そうでもない意外な場面が出てくる。建設産業を牛耳るマフィアは、労働者を支配していたという。本作にも、裏切り者となったブシェッタが、「仕事をくれるマフィア万歳」というプラカードを掲げた労働者たちのデモ行進を目にする場面がある。牛耳るマフィアが諸悪の根源なのだが、根本を理解できていないと、『マフィア万歳『という間違った認識をしてしまう怖さも垣間見れる。 ぼくが観に行った劇場では、もう上映は終わっているし、放映し続けている劇場はもうあとわずかな状態だ。上映時間は2時間半あり、見ごたえのある映画で前半はやや状況説明のような展開で退屈を感じたが、後半の裁判が始まってからが、面白くて目が離せなくなってくる。 裁判シーンの何がおもしろいかというと、マフィアの関係者はたくさんいるので、マフィアのメンバーは裁判に参加するものの、檻の中に何人もまとめて入れて参加させている。さらに、証言台に立つ主人公のブシェッタも同様に安全の為に檻でカバーされた状態で証言をさせられている。 ブシェッタがマフィアの不利になることを言うたびに、檻の中からメンバーのブーイングや挑発が半端なく湧きあがる。そのたびに、裁判長が「静粛に!」と、どなり続けなければならない状態だ。まさに野獣の大裁判といった様子が描かれ、思わず笑ってしまうような展開となる。 その檻に入れられているマフィアの中では、俺は何もしゃべらないという意思表示の為に口を糸で縫ってしまった人物まで登場する。これは怖かった。ホラー映画の登場人物が、突如現れたかのような印象を持った。実録の映画化なので、本当にあったことなのだとは思うものの、食事をする為にまた、その縫った糸を顔から抜き出すことを思うと、しんどそうでため息が出てしまう。● マフィアが観た感想は?また、主人公の息子が殺されてしまったシーンも出てくるが、それも片手を切断したうえで殺されるという、マフィアの恐ろしさが良く出ている。自分の家族がこんな殺され方をしたら、怒りと復讐心で気も狂わんばかりになるであろう。 『このようなマフィアを描いた映画を実際のマフィアが観たらどのような感想を抱くのか?』これは、確かに聞いてみたいポイントで、インタビューで監督に聞いてみた記事があがっていた。マルコ・ベロッキオ監督はこのように答えている。 マフィアはいますが、隠れているのでね(笑)。ともあれ私達は脅迫や圧力、警告は何一つ受けず、仕事上、妨害を受けることもなく、撮影はとても自由に行うことができました。パレルモやシチリアで舞台挨拶も行いましたが、若い人たちからも大きな関心、反響を得られました。当時の状況を体験していない人間にとっては興味が持てないかもしれないという危惧があったのですが、関心を持たれて、それはその後、観客動員数という形で裏付けられました。当時の郷愁に駆られて見に行った人たちだけではなく、若い世代の観客も見たいと思ってくれたんだと思います。 と、いうことで、マフィアの感想がどうかは答えの中に入っていなかったので、ぜひその機会があったら新しい映画のインタビュー時にでも、余談として答えてほしいと思った。
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