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「人生とんぼ返り」 

2020年08月10日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1955年/日本〕大正10年、大阪。新国劇の殺陣師・段平(森?久彌)は、創立者の沢田正二郎から、「もっとリアリズムのある殺陣をつけてほしい」と言われ、困り果てる。学校を出ていない段平は、「リアリズム」と言われても、まるで意味が分からなかったのだ。しかし、沢田が町のチンピラを投げ飛ばすのを見て、そこにリアリズムを見出し、殺陣が完成。その芝居は大ヒットする。しかし、大阪でヒットしたものが、東京で受けるとは限らない。新国劇は東京の興行で苦戦し、殺陣のない芝居をする事になる。5年後、新国劇は大阪で、「国定忠治」を上演する事になり、今こそ、段平の殺陣が必要となる。しかし、段平は重い病に伏せっており・・・。少し前に、2本連続して、「殺陣師段平」を観た。1950年版 ⇒ https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2020-03-211962年版 ⇒ https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2020-03-22本作は、前の2本の間(1955年)に作られた作品で、監督は50年版と同じ、マキノ雅弘さん。段平の役は、月形龍之介から森?久彌さんに変わっているけれど、女房のお春役の山田五十鈴さんは同じ。なぜ、同じお話しをたった5年でリメイクしたのか理由は分からないけど、前に観た2本より、とっても、きめ細やかなものを感じる。特に今回、強く感じたのは、段平とお春の絆。大阪で成功した段平が、東京に行くため、お春は荷造りをしてやっている。けれど、本当は、お春は、段平に行ってほしくはないのだ。東京公演が上手くいってしないと知ったお春は、「ここでゆっくり暮らしたらええやんか」と段平に言う。仕事で遠くに行く夫を、泣いて引き留めるわけにもいかず、かといって、なんとか留まらせたい、そんな彼女の淋しい気持ちが心に沁みる。女中・おきくと段平の関係もいい。実はおきくには、出生の秘密があり・・・いや、詳しい事はここには書かないけど、その辺りも、上手く描かれていると思った。森繁さんって、凄いなぁ。以前、黒柳徹子さんが、森繁さんと、楽屋で、「痴呆老人同士の会話」というのをして、遊んでいた、と読んだ事があるけれど、病に倒れた後の森繁さんの演技を観て、その事を思い出した。こんな風に書くと、「老人を馬鹿にしているのか」と言われそうだけど、それは絶対に違う。それは、芸なのだ。森繁さんも、黒柳さんも、お年寄りに敬意を持..

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