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「噛みつかれた顔役」 

2020年07月27日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1958年/日本〕風呂屋の三助から、銭湯を経営するまでになった八十吉(伴淳三郎)は、ペテン師の泉川(佐田啓二)におだてられ、市会議員に立候補する事に。どころが、そんな選挙運動の忙しい最中、女中の花枝が、体調を崩し倒れてしまう。どうやら花枝は、妊娠しているようだ。それを知った八十吉は青くなる。彼は、数か月前、花枝の貞操を、無理矢理奪ったのだ。そんな事が世間に知られたら、選挙落選は必至・・・。生娘の女中を妊娠させてしまった、市会議員立候補中のオッサンが、右往左往する喜劇。このオッサンを演じるのが、伴淳三郎さん。演じる人によっては、「なんて酷い事を」を思われるであろう、このお話しも、伴淳さんだと、「しょうがないなぁ」って感じになるから、不思議。しかも、伴淳さんの公約というのが、「風紀粛清 町の純潔化」というのだから、大笑い。それに粗筋は、実はもっと複雑。伴淳さんの妻、息子、妹、女中の兄や伯母、風呂焚き男、ライバル候補、などなどが入り乱れて、大騒ぎ。伴淳さんは勿論、とってもいいんだけど、佐田啓二さんって、凄いなぁ、と思う。真面目で実直な役も似合うんだけど、この映画のような、胡散臭い、詐欺師といおうか、ペテン師といおうか、そういう役も、演じると本当に上手くハマる。そんな佐田さんが、伴淳さんを騙す構図が面白い。評価 ★★★☆☆

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