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平成の虚無僧一路の日記

パンパン・ガール 

2011年07月31日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



書棚を整理していて、野坂昭如の『パンパン・ガール』が出てきた。

「パン・パーン」鉄砲の音? ではない。「男が駄目だったんだから、
今度は女が頑張るしかない。これもお国のため」と、アメさん相手に
春を売る話。したたかと云えば したたかだが、それだけではない
さまざまな事情に、心も重くなる。

アメリカ軍の進駐に対して、時の日本政府(内務省)は、8月18日、
終戦わずか3日後に、各都道府県知事に占領軍向けの「慰安施設」を
設置するよう秘密指令を出した。そして5千万円(今のお金で
500億円)を融資することとし、特殊慰安施設教会RAA(リクリエーション
&アミューズメント・アソシエーション)が設立され、協会名で
「職員」募集の広告が打たれた。

政府公認、警察公認とあって、応募する女性が列を成した。
従業員は一日最低15人、最高60人までのアメリカ兵を相手にした。

結局 この施設はマッカーサーの指示で 翌年3月閉鎖され、
町に「パンパン」があふれることになった。戦後、米兵に
よって殺された日本人女性は5千人にのぼるともいう。
彼女たちは、カタギの日本女性を守るために、身を挺して、
アメ公と戦ったのだ。

野坂昭如の『パンパン・ガール』は、戦前、戦中、そして
戦後、「お国のため」と頑張った一女性をモデルに描いたもの。
その末路は 悲しく哀れ。

森村誠一の『人間の証明』、松本清張の『ゼロの焦点』も、
かつて「パンパン」であった過去を知られたくないがゆえの
殺人事件。今の時代なら、「娼婦で何が悪い」と開き直れた
ことだろう。

そんな時代に起きたのが、「東電OL殺人事件」の被害者 W.Y.。
慶応卒で東電の管理職にまで上り詰め、年収1,000万はあった。
金のためにやむを得ずの売春ではなかった。彼女が退社後、毎夜
渋谷で売春をしていたことは、東電の周囲の社員も、家族(母と妹)も
知っていたというから驚き。野坂昭如の小説の世界だ。

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