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のんびり。

「とむらい師たち」 

2020年03月07日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1968年/日本〕ガンメン(勝新太郎)は、どこかの家に死人が出ると、乗り込んで行っては、デスマスクを作っている。ガンメンは、霊柩車の運転手・ラッキョウ(多賀勝)役所の戸籍係・ジャッカン(藤村有弘)整形外科医・センセイ(伊藤雄之助)を仲間に引き入れ、「国際葬儀社」、略して「国葬」を立ち上げる。「国葬」では、あらゆる死に関する仕事、例えば、死者への美容整形、遺言の吹き込み、堕胎した水子の慰霊祭などを手懸け、さらに、テレビにまで出演し、その名は、全国に広まってゆく。しかし、「国葬」があまりにビジネスに走りすぎ、死者に対する敬意を失った事に嫌気が差したガンメンは、仲間たちと別れ、独自の道を歩み始める・・・。「人間にとって100%と言い切れるのは、死ぬことだけ」これは、よく耳にする言葉だけれど、勝新太郎さん演じるガンメンも、その発想があったらしく、最後は誰でも葬儀社の世話になるという考えで、死をビジネスにしてゆく。といっても、暗いというわけでなく、俳優さんたちは大真面目なのに、観ているこちらは笑ってしまうという、ブラックで、不思議な味わいの映画。まず、ガンメンのデスマスク作りの儀式(?)が凄い。亡くなった人に対して、石膏を叩きつけるように塗りたくり、遺族はその横で、泣いている。現実に、あんなことがあったら、不謹慎だけど、私は、笑いをこらえるのに必死になるだろう(笑)。とにかく、全編、死に関する場面ばかりだけど、圧巻は、水子の霊の慰霊祭の場面。この慰霊祭に、身に覚えのある女性たちが、多数集まってくるのだけれど、そこで、ガンメンは、物凄く不気味な胎児が描かれた看板を披露し、現場は大混乱。賽銭ザクザク(笑)。ガンメンが実在の人物だとしたら、今の、簡素化された葬儀、「家族葬」や「直葬」などを見て、どう思うのだろう。いや、私は、冠婚葬祭は、できるだけ簡素がいいと思う方なので、今の世の中の方が好きだけど。そして、ラスト。まさか、こんな最後だとは、観ている人は、誰も思いつかないのではないか。金儲けに狂奔した人間たち。天罰とも言えるようなショックな終わり。コロナにやられている今だから、余計心に突き刺さる。このラストは、笑えない、シャレにならない。評価 ★★★☆☆

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