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のんびり。
「ジュディ 虹の彼方に」
2020年02月24日
テーマ:テーマ無し
〔2019年/アメリカ〕1968年。アメリカを代表する大スター、ジュディ・ガーランド(レネー・ゼルウィガー)も、度重なる遅刻や無断欠勤のせいで、今は落ちぶれ、住む家もなくしてしまう。ロンドンのクラブに出演するため、やむを得ず、幼い子供たちを元夫に預け、旅立つジュディ。イギリスでのジュディの人気は健在で、観客はショーに魅了される。その後、彼女は、新しい恋も見つけ、希望の光が見えたようだが、やはり、睡眠薬とアルコールからは逃れられず・・・。試写会で観た。「オズの魔法使」で知られる、ジュディ・ガーランドの、47歳で亡くなるまでの1年ほどの期間を描いた作品。ジュディ・ガーランドというと、本当に申し訳ない事だけれど、私は、その作品より、スキャンダルの方を先に思い出してしまう。子役の頃から、太らないようにと、覚醒剤を使わされ、厳しい食事制限で、体は常に空腹状態。異性関係も奔放だったと読んだ事があるけれど、どうやらそれは、誇張された話だと、最近は言われているようだ。それら全てのきっかけは、彼女のせいでなく、彼女を取り巻く大人が、そうさせてしまったんだと思う。当時、子役に人権などなく、金になると分かった途端、寝る時間も削られて、働かされる毎日。そりゃあ、おかしくもなる。亡くなった時、娘のライザ・ミネリは、「母はハリウッドが大嫌いだった」「母はハリウッドに殺された」と言ったそうだ。そんなジュディ・ガーランドを演じているのが、レネー・ゼルウィガー。私は、ジュディの映画は、「オズの魔法使」「イースター・パレード」「スタア誕生」くらいしか観ていないので似ているのか、そうでもないのか、よく分からない。でも、ソックリショーではないのだから、私はその辺の所はあまりに気にならない。それより、レネーが、薬物やアルコールに溺れる、大女優の役を、憑依されたように演じていたのは、凄いと思った。劇中の歌も、全てレネーが歌っているとか。私は、ジュディが、アルコールや薬物の過剰摂取に苦しみながらも、「愛のある人」だったことが嬉しい。特に、子供たちへの深い愛を感じる部分。大女優の中には、子どもは生んでもそれっきり、という人もいるけれど、ジュディはそうではなかったようで、ホッとする。多少の、映画的誇張があったとしても。評価 ★★★☆☆〓
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