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のんびり。

「初恋」 

2020年02月19日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔2020年/日本〕プロボクサーの葛城レオ(窪田正孝)は、KOされて気を失い、病院に運び込まれると、脳に腫瘍ができていて、余命いくばくもないと告げられる。一方、父親の借金のカタに売られ、覚醒剤を打たれながら、売春をさせられているモニカ(小西桜子)は、その日、悪徳刑事・大伴(大森南朋)に連れ出されるも、父親の幻覚に、パニックになり逃げ出す。大伴に追いかけられるモニカと遭遇したレオは、咄嗟に大伴を殴り、モニカを助ける。実は大伴は、日頃から押収した覚醒剤を横流ししており、その日、ヤクザの加瀬(染谷将太)と組んで、大量のブツをいただく計画だったのだ・・・。試写会で観た。「初恋」なんてタイトルだから、何か可愛らしい恋物語かと想像しそうだけど、とんでもない。激しいバイオレンスの連続で、目が離せないし、ストーリーも、様々な人間関係が入り乱れて、めちゃくちゃだ(笑)。主人公は、ボクサーの窪田正孝と、シャブ中にさせられ、監禁されながら客を取らされる小西桜子だけど、この2人は、ワルではないし、ルックスも可愛いので、気の毒だけど、あまりインパクトがない。それより、ビックリなのが、ベッキーよ。いやはや、本当に凄い。「怪演」と言い切れるくらい、激しい演技で、観ていて気持ちいい。過去に、騒動があって、優等生のイメージが薄れてしまった彼女だけど、この映画を観ると、むしろ良かったんじゃないかと思えるくらい。もしもあの騒動がなかったら、彼女は今でも、優等生のままだっただろう。人間、本物の優等生なんていやしない。誰にだって、黒い部分や、ズルをしてしまう心があるはずで、それを隠すが上手いか下手かってだけ。こんな役ができるようになって良かったねと声を掛けたいような気持ち。それから、染谷将太も面白かった。彼も大人しそうな顔して、結構なワルで人を、とんでもない方法で殺しても、顔色一つ変えない。それどころか、「やんなっちゃうなー、今日、何人目だよー」とどこ吹く風。私は激しいバイオレンスのシーンで笑ってしまったんだけど、隣の席の若い女の子が、目を覆ったり、ビクビクしているのを面白く感じていた。この子がこの映画の感想を書くとしたら、どんな内容になるんだろう。そして、笑っている私の事を、「こんな大人になりたくない」と思っているんだろうなぁ、とも(笑)。女もいい年になると、大抵の事は笑い飛ばせるようになるものよ。なりたくなくてもさ(笑)。評価 ★★★☆☆

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