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令和2年 国立演芸場1月中席 千穐楽 

2020年01月24日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

毎年、1月の国立演芸場は、2日から7日まで新春国立名人会があるので、上席が無い。
定席は中席だけで、今年も落語芸術協会の公演だった。
特に目当ての噺家はいなかったが、大いに楽しむことが出来た。

以下、高座に上がった噺家の感想を記す。

■三遊亭 馬ん次(たらちね)
円馬の弟子で、前座になって4年目。
落ち着いた語り口で、安心して見ていられた。
古典落語の侍を演じたら、ぴったりの風貌をしている。

■桂 鷹治(初天神)
文治の弟子で、二ツ目になって4年目。
国立演芸場へ通い始めた頃は、前座(たか治)の噺家だった。
4年間の上達を感じた。

■春風亭 柳好(牛ほめ)
芸協会長の昇太の弟弟子で、真打になって20年目の中堅噺家。
古典落語の滑稽噺が得意そうに見える。
ほのぼのとした高座は、先代を彷彿させるという評判がある。

■桂 幸丸(円谷幸吉伝)
現役最高齢の米丸の弟子で、真打になって30年目のベテラン噺家。
新作落語が専門で、毎回、得意な喉を披露してくれる。
今回は、しんみりとした噺だったが、中々、良かった。

■桂 南なん(やかんなめ)
先代小南の弟子で、当代の兄弟子。
朴訥な語り口で、活舌は決して良くないが、しっかりとした口演である。
地味だが、独特の面白さを感じた。

■三笑亭 茶楽(品川心中)
先代可楽の弟子で、当代の弟弟子。
芸協の理事を務める、
お馴染みの大ネタを、淡々とこなした。

   *****

余談

2月上席のことで、嬉しいことがある。
春雨や雷蔵がトリを務めるが、5日目は休演する。
チケットを取る際、そのことを失念し、5日を購入してしまった。
国立劇場チケットセンターへ電話をしたら、代演者は三笑亭夢太朗だと分かった。
雷蔵も悪くないが、今、それ以上に夢太朗に嵌っている。

昨年の12月上席で見た、『中村仲蔵』が素晴らしかった。
更に、終演後、師匠と二人で永田町駅まで歩く幸運に恵まれた。
15分間ほど、落語談議に花を咲かせた。
新春国立名人会では、中入り前に『時そば』を熱演したが、2月はトリで何を口演するか楽しみだ。
良い席が、たくさん残っているから、興味のある方は是非!

   *****

写真
2020年1月20日(月)撮影:国立演芸場(玄関・演題)



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