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天皇即位の「大嘗祭」は、「聖婚」説か?「真床追衾」説か? 

2019年10月30日 外部ブログ記事
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史学者・神奈川大学元学長の中島三千男氏が10月23日しんぶん赤旗「焦点・論点」欄に「天孫降臨神話の具体化が憲法原理にふさわしいか」と論考を出されました。
同時に共産党月刊誌前衛11月号に『「即位礼」「大嘗祭」のどこが問題か』を寄稿されましたので読みました。


寄稿文に次のような記述がありました。
>その意味で、今回の共産党の志位和夫委員長の見解「天皇の制度と日本共産党の立場」というのは、非常に大事なことをのべたと思っています。いままで共産党の多くの支持者は、歴史的体験もあり、天皇制は民主主義や法の下の平等に反している制度、本来あり得べからずの制度であり、いずれ消滅していくべき制度であるという考えから、あまり具体的に考えない。あるいは、生前退位や女性天皇の問題にも、どうして共産党は天皇制の存続を手助けする、あるいは二重の差別を生むようなことに賛成するのか、という気持ちもあったかと思います。しかし、これからはやはり、国民主権や政教分離あるいは両性の平等といった観点から皇位継承の問題や天皇の制度について一つ一つ具体的に考え、発言・提言していくべきだと考えています。<
「共産党の多くの支持者は、歴史的体験もあり、」これは管理人のような「国民学校学童疎開の体験者」以上の高齢者を指していると思われます。毎朝校門前の奉安殿で最敬礼をし、教育勅語で何時の間にか「大きくなったら兵隊さん」と思わされてきた人間は、裕仁天皇とその息子と孫について特別の想いが内在するのは事実でしょう。
「一つ一つ具体的に考え、発言・提言していくべきだと考えています。」と言われていますが、国会や地方議会での「賀詞」決議に賛同することには納得できません。
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5月9日天皇陛下御即位に当たり賀詞起草委員会で賀詞案文が決定しました。
賀詞(案)
天皇陛下におかせられましては この度 風薫るよき日に 御即位になりましたことは まことに慶賀に堪えないところであります
天皇皇后両陛下のいよいよの御清祥と 令和の御代の末永き弥栄をお祈り申し上げますここに衆議院は 国民を代表して 謹んで慶祝の意を表します
日本共産党の○塩川委員は「今の案文につきまして、新天皇への祝意を表する立場から、賛成をいたします。」と発言し、本会議で賀詞が決議しました。志位委員長は「憲法に定められた天皇の制度とは当面共存していくので、儀礼的な敬意は表する。ただし、国民主権に反するような問題点があったら認めませんよというのが、一番筋が通っていると思います。」と言われていますが、せめて棄権という態度表明で良かったと思います。
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さて「大嘗祭」については詳細な分析がなされています。
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明らかな神道儀式である「大嘗祭」
(略)
実際に、「平成の代替わり」 の際にも、大嘗祭については、さまざまな議論、批判がありました。これに対し政府は、大嘗祭は、?収穫儀礼に根差したもの、?「天皇が皇祖および天神地祇に対し、安寧と五穀豊穣などを感謝されるとともに、国家・国民のために安寧と五穀豊穣などを祈念されるもの」(以下「安寧と五穀豊穣を感謝・祈念する儀式」と略)、?伝統的皇位継承儀式、の三つに意義づけて説明をしたのです(前掲「平成元年一二月二一日閣議口頭了解」)。(略)?については、先に引用したことの前に「天皇が即位の後、初めて、大嘗宮において、新穀を皇祖及び天神地祇にお供えになり、みずからもお召し上がりになる」、と大嘗祭といわれるものを、神と天皇の「共食の儀式」であると確定しています。たしかに、このような学説もありますが、他方で、大嘗宮のほぼ中央に置かれている「寝座」(御衾・ベッド、「第一の神座」)の存在とも絡んで、大嘗祭の内容を単に神と天皇の「共寝の儀式」であるとする説だけでなく、天皇と采女・女官等との「共寝の儀式」であるという「聖婚」説、あるいは天皇が「御衾」にくるまって「天皇霊」を受け継ぐという「真床追衾」説もあります。(略)
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管理人は折口信夫の著作「大嘗祭の本義」を読んでからは、「真床追衾」説だと思っています。
「大嘗祭=悠紀殿・主基殿の内部の様子」の「寝座」における浄闇の行為が想像できます。

折口信夫の「大嘗祭の本義」は、リテラの『秋篠宮が“宗教色”を指摘した「大嘗祭」に秘密の儀式が! 新天皇が寝座のある部屋に一晩こもり…』に詳しい解説がります。
天照大御神が女性である限り、愛子親王が女性天皇はあり得ないと考えていますので、「日本会議の男系天皇論」は正しいでしょうね。
日本共産党は「天皇制」を「天皇の制度」と表現を変えましたが、そんな言葉のアヤではなく、憲法と矛盾する「宮中祭祀」(天皇教)の実態を国民に暴露していくべきだと考えています。
例えば、天皇の代理として神社を参拝する「勅使参向」があります。宮内庁の情報公開請求で明らかになった神社の祭神は神話に出てくる神様です。但し戦死・戦傷死・戦病死の軍人軍属等2,466万余柱を祭神としている靖国神社にも、勅使が春秋に参向していることを何故暴露しないのでしょうか。首相、閣僚、政治家が参拝することを抗議する以前にこの問題を明らかにして欲しいですね。 「天皇の政治利用」とよく言われますが、「政治が利用するために天皇制がある。」と識者が語っていましたが、正に的確な指摘だと思います。
勅使参向がある神社(勅裁社)伊勢神宮の豊受大神宮及び皇大神宮明治神宮橿原神宮熱田神宮香取神宮平安神宮宇佐神宮近江神宮鹿島神宮香椎宮春日大社出雲大社賀茂別雷神社及び賀茂御祖神神社石清水八幡宮氷川神社靖国神社
(了)

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