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吾喰楽家の食卓

焼け木杭に火 

2019年09月18日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

文楽は、卒業したつもりだった。
いや、国立劇場で文楽を見たのは、数回にすぎないから、卒業ではなく中退が正確だろう。
あぜくら会の会報で、九月の文楽公演は、近松門左衛門の最高傑作と誉が高い、『心中天網島』だと知った。
人形遣いは、人間国宝の吉田和生を始め、桐竹勘十郎や吉田玉男など、文楽は殆ど素人の私でも名前だけは知っている、錚々たる顔ぶれが並んでいた。
これを見て、居ても立っても居られなくなった。

先行発売が始まる10分前に、チケットセンターにアクセスしたが、繋がらなかった。
激しい、チケット争奪戦が予想された。
10時の時報と共にアクセスを試みたが、繋がらなかった。
それでも、アクセスを繰り返したら、運よく2分足らずで繋がった。
希望した日の、希望した席の、チケットが取れた。

『心中天網島』は、心中を考えている遊女小春(和生)と妻子ある紙屋治兵衛(勘十郎)、そして二人を心配する治兵衛の兄である粉屋孫右衛門(玉男)の三人を中心に物語は進行する。
印象に残ったのは、無表情の勘十郎が遣る、治兵衛の感情表現である。
泣く場面で、体を僅かに震わせながら沈み込む様などは、人形とは思えない、生身の人間の演技である。
今回の二列目ど真ん中だからこそ、よく見えたのかも知れない。

次回は中ほどの列で見たいと思ったが、チケットは完売である。
当たり前のことだが、後列へ行くほど人形は小さく見える。
ところが、太夫と三味線が、人形と一緒に目に入って来るのだ。
また、文楽の初心者には有り難いのだが、顔を動かさないで字幕を読むこともできる。
焼け木杭に火が付いたようで、可能性は極めて僅かだが、チケットのキャンセル待ちをしたいと思っている。

   *****

写真
9月17日(火)の国立劇場(小劇場)



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ほのさんへ

吾喰楽さん

こんばんは。

昨夜、風邪でもないのに、くしゃみが止まらなかった訳が分かりました。(笑)

今の日本は、お金さえ出せば美味しいものが食べられる、幸せな国です。
年金生活の私は、たまにならともかく、そんなことは出来ません。
安い食材を工夫して、美味しく食べたいというのは、貧乏で食いしん坊だからで、感心して頂くほどのことではありません。

近所に標高333mの山があります。
また登りたいのですが、膝が痛くて歩けなくなった、2年前のことがトラウマになっています。

2019/09/18 17:46:11

多才な趣味に脱帽です、

ほのさん

昨日、友達と夜の散歩に行きながら
他の話の流れで
吾喰楽さんのお料理に対する
話が出まして
素晴らしいねって二人で感心してました。

老後になって足腰が弱くなって
はて、自分にはこんな趣味がある・・・が
無いですね。
今は歩く事が好きなので
本当に低い山を登ったり
一駅散歩をしたり
お花が好きなので野山に咲く野草の写真を
撮ったりで・・・
足腰がダメになったら
なんにも残らない、
今から、聞く、見る、言うを(日光東照宮のおさるさんごめん(笑))
探さなくっては〜

2019/09/18 15:33:36

かめきちさんへ

吾喰楽さん

こんにちは。

落語はともかく、他は広く浅くですから、大したことありませんよ。
そして、料理は自己流です。

2019/09/18 12:40:35

いやァ

かめきちさん

多彩な趣味に関心しました!歌舞伎、落語、文楽、それに料理・・・・どれも私には無理なものばかり!

2019/09/18 09:49:13

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