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のんびり。
「みとりし」
2019年08月28日
テーマ:テーマ無し
〔2019年/日本〕娘を亡くし、生きる気力を失った柴久生(榎木孝明)が、ある朝、出社すると、上司が、同僚の死を軽く扱う様子に、さらに失望、柴は会社を辞める事を決める。五年後。柴は、岡山県のある町の、看取りステーションに勤務していた。「看取り」とは、余命わずかな人のために、不安を取り除き、最後の瞬間まで面倒をみる仕事だ。看取りステーションに、新人・高村みのり(村上穂乃佳)が入ってくる。真面目なみのりは、懸命に看取りの仕事を向き合うが・・・。試写会で観た。「みとりし」とは「看取り士」という事で、その仕事は、あらすじに書いた通り。主演は榎木孝明さんだけど、実際は、現場で働く、村上穂乃佳さん演じる、23歳のみのりが主人公のようだ。みのりはとても一生懸命で、こんな女の子が、自分の最期の時に、励ましてくれたらいいな、と思うんだけど、問題も出てくる。彼女が献身的にお世話をした老人の遺言書に、「みのりに財産を譲る」みたいな事を書いてあり、そこに、音信不通だった息子が現れて、「親父をどうやってたぶらかしたんだ」みたいな事を言う。ショックでみのりが泣きだすと、「泣き落としかよ」だと。金が絡むと、人間、人が変わったようになるのは、よく聞く話だけど、こんな言われ方されたんじゃ、対応に困るわ。もちろん、赤の他人のみのりに、相続なんてさせられない、という気持ちは分かるけど、もう少し、お世話をした人の気持ちにも寄り添ってほしい。榎木さんは、その遺書を焼き捨て、「これでいいでしょう」と。職員の女性に、「添い寝をしてくれ」という老人もいる。当然、断ると、杖で激しく殴打され、女性職員は、怪我をしてしまう。年を重ねたかたの一部には、怒りをコントロールできない人がいるというのは、よく聞く。自分の思う通りにならないと、暴力(言葉も含め)で訴えるという。「キレる老人」が問題にもなっているし。なんとかならないのかなぁ。本人は「認知症なんで」で済ませても、された方は、めっちゃ傷つく。自分も年を取ったら、気を付けたいなぁ。最期を、誰もが納得する形で迎えるのは難しい。まぁ、そんなこんな色々あっても、自分の死後、50年も経っちゃえば、憶えている人なんて誰もいなくなるわけだけど。評価 ★★★☆☆
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