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四つ葉の小さな幸せ

居心地いい美容院‥。 

2019年08月15日 ナビトモブログ記事
テーマ:小さな幸せ

こんばんは四つ葉です。

「こちらの椅子へお座りください」とサッと私の首にタオルが巻かれ手際よく散髪用ケープを掛ける。今日は15年も前から通っている美容院の日。

15年経ってもケープを掛けてからこの時感じる緊張感はいつも変わらない。カットする美容院のオーナーの彼女はこの瞬間客でいる私を動かない様にと鋭い目で正面にある鏡を見ている。

横にある雑誌でも手を伸ばそうとしょうなら‥「今は雑誌は読まないでね」とピシッと来る。これが彼女が初めてカットしてくれた時に一撃の様に言われた。そして微妙なミリ単位でのカットを慎重に右左と何度も見比べる。

ぶっきら棒な言葉遣いだったが‥何故か嫌では無くこの人なら任せられるなと感じた。その当時はまだ雇われ美容師で働いていた。美容院では指名しても退職して入れ替わりが多い業界ながら彼女はいつも居た。

いつも変わらない接客で媚びる事も無く、ベテランなのに若いスタッフに任せない方式でシャンプーから全て彼女自らやっていた。多分自分が指名してくれたお客さんは他の人には任せられない。なんか一匹オオカミ的な感じだった。

しっかりと自分を持っている彼女で人に左右されず強いものを持って私より若いけど素敵だなぁと思った。

そんな彼女がお店を出すと聞き私は勿論彼女の技術が素晴らしいのでそのままオーナーになった彼女のお店に通う様になった。

「本当は40才迄には自分の店を持ちたかったが‥金銭の工面で思ったより時間が掛かった。」と強い信念を貫いて出来たお店。

どことなく樹木希林さんを思わせる彼女。やはり樹木希林さんが大好きだと言う。

以前に彼女が「私は人と比べない‥人は人。人の幸せを羨ましいとか比べた瞬間が自分はもうそこで負けたと思うから‥」と彼女らしい言葉。

とそんな話もしてくれる美容院。お店のオーナーと客だけど何故か居心地が良い。

今日も私は彼女にピシッと言われない様にジッとカット中は大人しく動かない様にしていた。(^^;

※画像はゴマ食パンを焼きランチにホットサンドにしました。美味しい時間‥。



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