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のんびり。
◆細雪◆
2019年07月31日
テーマ:テーマ無し
細雪(上) (新潮文庫)作者: 谷崎 潤一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1955/11/01メディア: 文庫細雪(中) (新潮文庫)作者: 谷崎 潤一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1955/11/01メディア: 文庫細雪 (下) (新潮文庫)作者: 谷崎 潤一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1955/11/01メディア: 文庫今更、私なんかが言うまでもない事だが、谷崎潤一郎先生は、本当に凄いと痛感した、「細雪」。上中下巻の、長い物語だけど、飽きることなく、一気に読んだ。登場人物たちが、まるで実在するかのように、リアルに描かれている、大傑作だと思う。大阪・船場の旧家の四姉妹、鶴子幸子雪子妙子。物語は主に、幸子の主観で描かれるのだけれど、話しの流れで、その時その時の主人公が変わっていく。その描き方が、本当に自然で、気が付くと、登場人物の誰かがクローズアップされる。こんな転調の仕方をする小説、読んだ事がないってくらいだ。その場の状況説明が、くどくどしいのも、いい(笑)。そのおかげで、登場人物たちの心情が、とても良く分かる。一見、矛盾しているかのように見える行動も、説明が丁寧なので、理解しやすい。「細雪」は、今まで3度映画化されていて、3本とも観ているけれど、今、作るとしたら、女優は誰がいいだろう、と考える。どちらかというと地味で、和風な顔つきだという雪子役は、黒木華さん、自由奔放で、男出入りの絶えない、妙子役は、長澤まさみさん、というのはどうだろう。ただ、幸子役は、私の中では、京マチ子さんしか考えられないんだよなぁ。鶴子役は、小暮実千代さんとか?・・・って、それじゃ、女優さんたちの世代が違いすぎてて、映画化できないじゃん(笑)。私は、この物語の映画化は、何も殊更に美しく描く必要はないと思う。文芸大作だからと気負う事なく、俗っぽくていい。時々書いているけれど、「戦争映画だからと、しゃっちょこばる必要はない」というのと同じ。だって、ラストの2行には脱力よ。この長い物語が、どんな風に終わるのかなぁ、と楽しみにしていたら、『下痢はとうとうこの日も止まらず、 汽車に乗ってからもまだ続いていた』だと(笑)。え!?こんな終わり!?と思ったけど、これこそが、気乗りのしない結婚をするために大阪から東京に向かう雪子の心情を描いた、谷崎先生の最大限の表現方法なんだろうと、納得したりもして。〓
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