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運び屋 

2019年04月08日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

満開の桜を追って、あちらこちらと飛び回っていますが、
ハラハラと散る桜を見ると、
「散る桜 残る桜も 散る桜」とか、
「ねがはくは花のしたにて春死なん
 そのきさらぎの望月の頃」の句が
頭をよぎるのは歳のせいなんでしょうね…。

今日の映画紹介は上映中の「運び屋/The Mule」。
俳優業から身を引くと宣言したイーストウッドだが、
10年振りに監督と主演を兼任した映画。

88歳の彼がやる気になったのは多分、
2014年6月に「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に
掲載された「シナロア・カルテルの90歳の運び屋」という
実在した麻薬の“運び屋”の記事だったからでしょう。

退役軍人の
アール・ストーン(クリント・イーストウッド)は
デイリリー(高級なユリ科の植物)の栽培で成功するも
ネット販売に押されて、時代の変化についていけずに破産。

90歳になろうとするアールは自宅も農園も差し押さえれ、
家族からも見放され、孤独な日々を送っていた。

ある日、男から
「車の運転さえすれば金になる」と持ちかけられる。

なんなく仕事をこなすが、その仕事は
メキシコ犯罪組織によるドラッグの運び屋だった。

ラジオから流れる音楽に合わせて鼻歌を歌い、安全運転で
気楽に大量のドラッグを運搬し、多額の報酬を得る。

一方、大量の麻薬運搬の動きは当局の知るところになり、
捜査官ベイツ(ブラッドリー・クーパー)の手が迫る。

そんな中、アールの元に前妻が危篤だとの連絡が入る。


私のお気に入りのシーンは
アールと、まだ彼の正体を知らないベイツが、
早朝の食堂で顔を会わせる。

自分を追う捜査官と知りながら、彼のそばに座るアール。
無言のままの2人だが、
今日が家族の記念日であることに気づいたベイツが
携帯を見て、家族の記念日だと気付き悪態をつくと、
アールは「もしかして…、誕生日でも忘れたのか?」と声をかける。
 
アールは家族を顧みず働くベイツに自分を重ねたのか
「家族のことも考えろ。記念日は大切だ。
 俺は記念日を忘れてばかりいたんだ」。
「俺みたいになるんじゃないぞ」。
「一人娘は俺と12年半も口をきかない。
 最悪だよ。12年半も…」との言葉は、
自分を語ったのでしょう。

不器用で無愛想な顔なのに、どこか優しさを感じるのは
年季が入ったイーストウッドだからでしょう。

主人公の娘役として、実際の親子である
アリソン・イーストウッドが出演しているので
注目して見て下さい。

エンドロールで流れる、Toby Keith の
♪♪Don't let the Old Man In ♪♪は
https://youtu.be/yc5AWImplfE
胸に染み入ります。
♪Don't let the Old Man In
 I wanna live it come more
Can't leave it up to him
He's knockin' on my door♪



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