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「赤線の灯は消えず」 

2019年03月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1958年/日本〕1958年3月に、「売春防止法」が施行され、赤線で働いていた女性たちは、仕事を失う。その中の一人・信子(京マチ子)は、郷里に帰るも、近所の人たちに過去を知られ、仕方なく、東京に舞い戻ってくる。なんとか堅気になりたいと、工場勤めや屋台のおでん屋の手伝いや、手荷物預かり所の受付をするのだが、世間の風は冷たい。一方、信子と一緒に赤線で働いていたヒデ(野添ひとみ)は、上京してきた郷里の知り合い・宗吉(船越英二)との結婚を夢見るが、あるきっかけで、過去を知られてしまう・・・。京マチ子映画祭で観た。赤線で働いている女性たちを描いた映画は、観た事があるけれど、赤線が廃止されてから、その後、女性たちがどうなったかを描いた映画を観たのは初めて。ちょっとドキュメンタリー風で、考えさせられる。貴重な映画だと思う。この映画での京マチ子さんは、とても真面目で、健気で、赤線廃止後は、決して売春はするまいと心に決め、真っ当な仕事に就こうとするのだけれど、必ず、邪魔が入ったり、過去を知られたりして、上手くいかない。それは京さんだけでなく、赤線にいた女性たちは、みんな苦しんでいる。京マチ子さんの真摯な演技も良かったけど、野添ひとみさんを見られて良かった。スラリとした手足、そして、いかにも現代っ子風な態度。彼女は、赤線にいた事を隠してはいるけれど、京さんほど、重くは受け止めていないみたいだ。「赤線があった方が良かった」という意見をたまにネットや、その他の媒体で目にする事がある。この映画でも描かれているけれど、赤線がなくなっても、人の欲望に変わりはなく、売春組織は、暴力団の手に渡り、地下に潜り、かえって酷い状態になっただけだと。それは難しい問題。もし、赤線が廃止されず、ラスベガスのように、地域限定で売春が許されていたら、日本の雰囲気は、また今とは違ったものになっていたかもしれない。とはいえ、ほぼ公認ともいえる風俗もあるわけだから、そう変わりはないのかな(笑)。評価 ★★★★☆この作品で、京マチ子さんの出演映画、100本中75本を観た事となりました。(★は観た作品) 化粧 (1984)★男はつらいよ 寅次郎純情詩集 (1976) 妖婆 (1976) 金環蝕 (1975)★ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)★華麗なる一族 (1974)★玄海遊侠伝 破れかぶれ (1970)★千羽鶴 (1969) 小さい逃亡者 (1966)..

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