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用心棒 

2019年03月23日 ナビトモブログ記事
テーマ:時代劇

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は明日、放送の「用心棒」。
BSプレミアムで2019年3月24日(日)9:00〜放送。

計算された映像と豪快な殺陣、ダイナミックな演出の
「チャンバラ」を超えた黒澤明監督の痛快娯楽時代劇。

クリント・イーストウッドの出世作の「荒野の用心棒」は
この作品の盗作だったのは有名な話ですね。

キャッチコピーは、
”映画の面白さをここに結集!
空っ風にさらされる美女争奪!短銃と快刀の対決!”。

冒頭のシーンは、
空っ風が吹き、砂塵舞い上がる荒廃した宿場町。
そこに、人間の手首をくわえた一匹の犬が歩いて行く。
いゃ〜、これだけ見てもワクワクしますね。

どこからともなく現れた浪人は一杯飯屋へ入り、
飯をくれと言う、しかし金が無いので、
ここでひと暴れして借りを返すという。

飯屋の権爺(東野英治郎)はあわてて、
この町は馬目の清兵衛(河津清三郎)と、
かつて清兵衛の子分だった新田の丑寅(山茶花究)の
二人の親分が対立抗争していて、
すぐ町を出て行くように勧める。

だが、浪人は逆に腰を据えると言い出し、
”俺を買わんか、用心棒でどうだ、腕は今、見せる”と、
丑寅の子分を三人瞬時に斬って捨て、
清兵衛に自分を用心棒として売り込む。

清兵衛は、庭の外の桑畑を見やりながら
桑畑三十郎(三船敏郎)と名乗ったその浪人を雇う。

そんな中、丑寅の弟で拳銃使いの
卯之助(仲代達矢)が帰郷して来る。

さて、丑寅方につくふりをして、
相討ちを狙う三十郎だが、その結果は…。

本作は今迄のチャンバラ映画とは違った新しい試みが
随所に見られます。

まず、桑畑三十郎は相手を斬る際、
一撃で切り倒すのではなく必ず1人につき2度斬っている。
”1度斬ったぐらいでは、すぐには死なないだろう”と
言うことらしい。(目を凝らして見て下さいネ)。

CGが無い時代。
人を斬る時の効果音に血しぶきをリアルに表現して、
マルチカム方式(複数のキャメラによる同時撮影)での
スピード感あふれるカメラワークの殺陣は圧巻です。

仲代達矢演じる新田の卯之助には、
スコットランド製のスカーフを巻かせて、
その人物を際立たせています。

拳銃に刀で勝てるのかと思うでしょうが、
お堂に身を潜めて傷を癒す三十郎が、
舞い込んだ枯れ葉を包丁で貫くシーンを見せて
伏線にするなど、ストーリー構成は素晴らしいですね。

監督曰く、本作の見所は殺陣のシーンではなく、
三十郎のキャラクターにあると言うだけあって、
三十郎の飄々としたバガボンドスタイルは格好いい?!

1961年(昭和36年)制作。



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