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のんびり。
「明日吹く風」
2019年03月14日
テーマ:テーマ無し
〔2018年/ドイツ〕43歳のパウルは、出勤の途中で、ふと、自転車を乗り捨て、そのまま失踪してしまう。その後、パウルは、様々な方法で食いつなぎ、様々な方法で移動し、各地を放浪する。そんな旅の途中で、風変りな若い女・ネレと出会い、2人は次第に親しくなってゆく。一方、パウルの妻は、急にいなくなった夫を、興信所を使って、必死に探すが・・・。試写会で観た。ドイツ映画祭2019での1本。最初から、何度も笑わせられる。主人公のパウルさん、スーパーの駐車場で、鍵のかかっていない車の助手席に乗り込んで、車の持ち主を待っている。持ち主が戻ってきて、仰天し、「あ、あんた、誰?」と聞いても、彼は動じる事なく、「さあ、行こう」と。その態度は、めっちゃ自然。どこかへ乗せていってもらうのが、当たり前のように。見知らぬ人の、葬式後の会食にも、勝手に入り込む。まるで故人と知り合いだったみたいに。本来、そんな事がバレたら、通報ものだろうけど、このパウルさん、とってもチャーミングなおじさんで、なぜか憎めない。その笑顔に、全て許してしまう。笑えるといえば、会食の席で、隣に座ったお婆さんにも、大笑い。彼女は、大切な秘密を打ち明けるように、小声でパウルさんに話し掛ける。「私、エイズなの」と。ビックリして、パウルさんがお婆さんを見ると、「日本人にうつされたのよ」だと(笑)。そんな事で、日本人の名前を出さないでー!と思いながらも、笑いが止まらない。他のお客さんたちも笑っている。それを言ったのが、若い女性じゃなくて、そんな事とは無縁そうなお婆さんだったのが、笑いを誘う要因だったのかもしれない。人が、ある日、突然、今まで築き上げたものを捨てて蒸発する。その気持ち、ちょっと分からなくもないな。もう何もかも、どーでもよくなって、プイといなくなれたらいいだろうなと思う事がある。この映画とは全然関係ないけど、山本文緒さんの小説、「落花流水」の中にも、そんなシーンがあって、その部分を読んだ時は、後頭部を殴られたような衝撃を覚えたものだ。それを実行しないのは、勇気がないだけで、だから、できる人が羨ましいのかもしれない。で、私は蒸発はできないけど、映画を観たり、旅行に行ったりするのが、きっとささやかな、非日常への逃避なんだと、そんな気がしている。評価 ★★★☆☆
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