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天国と地獄 

2019年03月13日 ナビトモブログ記事
テーマ:サスペンス・ミステリー・ホラー

映画ファンの皆さん、おはようございます!

「ミュージシャンのピエール瀧容疑者が
厚生労働省麻薬取締部にコカインを使用した疑いで、
緊急逮捕。」のニュース。

『そして父になる』の出演など、俳優としても
活躍していただけに残念です。
彼の人生も今日の映画のように「天国から地獄」へと
変わったようです。

今日の映画紹介は『天国と地獄』。
BSプレミアムで2019年3月13日(水)13:00〜放送。

1961年に『用心棒』、『椿三十郎』と
時代劇を製作した黒澤監督が、
エド・マクベインの小説『キングの身代金』をもとに、
緊張感あふれる演出で描くサスペンス映画。

製靴会社『ナショナル・シューズ』社常務の
権藤金吾(三船敏郎)の元に、
”子供は預かった。3000万円用意しろ”と脅迫電話が入る。

そこに息子の純(江木俊夫)が現れ、いたずら電話と思っていると
住み込み運転手である青木(佐田豊)の
息子・進一(島津雅彦)がいないことに気がつく。

誘拐犯は子供を間違えたのだが、
そのまま身代金3000万円を権藤に要求する。

一報を受け、戸倉警部(仲代達矢)たちが到着する。
妻の権藤伶子(香川京子)や青木は身代金の支払いを権藤に願う。

だが権藤には事情があった。それは密かに自社株を買占め、
経営の実権手に入れようと画策していたのだ。

そのため、翌日までに大阪へ5000万円送金しなければ、
地位も財産も、すべて失うことになる。

権藤は誘拐犯の要求を無視しようとするが、
秘書の河西(三橋達也)に裏切られたため、
身代金を払うことを決意する。

権藤は3000万円を入れた鞄を持って、
犯人が指定した特急こだまに乗り込む。

が、同乗した刑事が見たところ車内に子供はいない。
すると電話がかかり、犯人から
”酒匂川の鉄橋が過ぎたところで、身代金が
入ったカバンを窓から投げ落とせ”と、指示される。

1963年(昭和38年)製作の古い映画ですが、
黒澤監督の作品だけにサスペンスタッチの
ストーリーの展開は見応えがあります。

特に当時、日本最速の列車だったこだま号を
国鉄から実物の「こだま号」用151系特急電車を
1編成チャーターし、実際に東海道本線上を走らせて撮影が
行われただけにリアリティーがあります。

しかし今、思えば東海道新幹線が開通したのが、
東京オリンピック開会直前の1964年(昭和39年)10月1日の
開業なので、当時の「こだま号」は
まだ新幹線ではなく在来線だったのですね。

本作の封切が3月1日で、
4月31日に「吉展ちゃん誘拐事件」が発生。

「当時の誘拐罪に対する刑の軽さ」を
啓蒙するための作品でもあったのに、
この映画に触発された誘拐事件が
起こったのではと私は思ったことでした。

古い映画を観る楽しみは、顔馴染みの登場する俳優に
当時の懐かしい生活を見ることが出来ることです。



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格差

yinanさん

モナミさん、おはようございます!

テレビのリメイク版は観ていないのですが、
オリジナルを越える作品を作るのは難しいでしょうね。

竹内銀次郎(山崎努)は貧乏なインターンで、
自宅の窓から見える豪邸で裕福な暮らしをしている
権藤に対し一方的に憎しみを募らせた末の犯行でした。

日本でも、世界でも衣食住が満たされていれば
犯罪は少なくなると思っていますが、
それでも、格差が大きくなれば、
貧乏人は失うものが無いので金持ちに対して、
反感を持つのは当然です。
(貧乏人の私もそんな感情を持つ時があります)。

現状を見ると、日本の政策は企業家よりで、
労働者にとっては厳しい環境にあります。
いつか、百姓一揆が起こるのではと思っています。

2019/03/14 08:34:05

天国と地獄

さん

今晩は

テレビドラマのリメイク
権藤 : 佐藤浩市  妻 : 鈴木京香  竹内 : 妻夫木聡 
も見ましたが 時代背景も違い やはり原作には及びませんでした。

私は、ラストの山崎努さんの演技に圧倒されました。  
黒澤監督の指示ではなく アドリブというのは本当なのでしょうか・・
いずれにしても 格差社会の理不尽に苦しむ 竹内銀次郎に 
少し同情してしまうほどの迫真の演技でした。

2019/03/13 18:53:43

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