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「黒い画集 あるサラリーマンの証言」 

2018年12月15日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1960年/日本〕サラリーマンの小林桂樹は、仕事も順調、妻と2人の子供にも恵まれ、順風満帆の人生だ。しかし、彼には秘密がある。同じ会社の事務員・原知佐子と不倫の関係なのだ。仕事が終わると小林は、新大久保の原のアパートに行き、情事を重ねる。その夜も、全てがいつも通りのはずだった。ところが、原のアパートを出て少し行った所で、自分の家の近所の男・織田政雄とバッタリ会ってしまい、思わず会釈してしまう。「なぜ知らん顔しなかったんだ」小林は悔やむ。そして数日後、会社に刑事が訪ねてきた。なんと、織田が殺人事件の容疑者として逮捕されたが、その日、小林と会ったと供述している。本当に織田と会ったのか?と。自分が証言しなければ、織田は死刑になってしまう。しかし、証言すれば、原との関係が晒される事なる。保身のため、小林は、「織田には会っていない」、と証言する。誰に何度聞かれても、「会っていない」と・・・。松本清張さんの短編小説の映画化。原作からして、大変に面白く、何度も読んでしまうので、映画もつまらないはずがない。不倫をしているサラリーマンが、不倫相手のアパート近くで、顔見知りの男に会うという、絶妙な設定。こういった、時間や場所の微妙な差で、主人公が窮地に追い込まれるのが、松本清張さんらしく、素晴らしい。具体的な地名もリアル。不倫相手のアパートが新大久保。殺人事件が起こったのが向島。そして、彼が嘘の証言をした、その日は映画を観ていたという渋谷。(さらに原作では、 主人公の住まいは大森、 会社は丸の内)。向島で起こった殺人事件の容疑者が、犯行時刻に、本当に新大久保にいたとするなら、絶対に犯人ではない。この距離感が何とも言えず良い。それにしても、主人公が咄嗟に、容疑者に会わなかったと言ってしまった事が悔やまれる。たしかに、大森に住んでいて、丸の内に勤めている人が、会社帰りに新大久保などは、よほどの用事がない限り行くことはないだろうが、何か、適当な事が言えなかったのだろうか。「韓流ショップに行こうとして近くまで行ったけど、やめた」とか(笑)。現在、不倫をしている方は、こういった時の為にも、愛人の家の近くにあるお店の名前でも、何軒か覚えておいたほうがいいですな(笑)。これ、今だったら、街中にあるカメラのおかげで、すぐに容疑が晴れるのに、とも思う。容疑者が新大久保にいたと供述したなら、駅でも、コンビニでも、パチンコ店でも、ガソリンスタンドでも、..

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