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映画が一番!

散り椿 

2018年10月06日 ナビトモブログ記事
テーマ:時代劇

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は上映中の「散り椿」。

原作は『鯛ノ記』で直木賞を受賞した葉室麟の「散り椿」。

キャッチフレーズは
"ただ、愛のために…”。

享保15年。かつて藩の不正を訴え出たが
認められず故郷の扇野藩を離れた。
瓜生新兵衛(岡田准一)は、
連れ添い続けた妻の篠(麻生久美子)が病に倒れた時、
彼女から最期の願いを託される。

それは、故郷の「散り椿」を自分の代わりに見ることと、
”采女様を助けていただきたいのです…”と。

采女(西島秀俊)とは、平山通場・四天王の一人で
新兵衛にとって良き友であった。

しかし、妻の篠と采女との結婚話があり、
采女の養子先の義母・榊原滋野(富司純子)の
強い反対で、結局、新兵衛と結婚したいきさつもあり、
複雑な思いを抱く新兵衛だった。

篠の願いと藩の不正事件の真相を突き止めようと、
故郷・扇野藩に戻ることを決心する新兵衡。

篠の妹・坂下里美(黒木華)と弟・藤吾(池松壮亮)は、
戻ってきた新兵衛の真意に戸惑いながらも、
凛とした彼の生き様にいつしか憑かれていくのだった。

散り椿が咲き誇る春−
ある確証を得た新兵衛は、采女と対峙することになる。
そこで過去の不正事件の真相と、切なくも愛に溢れた妻の
本当の想いを知ることになるのだった……。

しかし、その裏では大きな力が新兵衛に迫っていたI。

物語の展開は時代劇の正道?である、藩のお家騒動ですが、
監督、撮影が木村大作と来れば、
自然と一体化した素晴らしい時代劇になりますね。

何と言っても本作の見るべきところは、
美しい日本の四季を背景に物語が語られることでしょう。
監督もインタビューで言っていますね。

”黒澤監督のように本物を作ってしまうというのは、
相当お金がかかる話だよね。また俺の場合だったら、
もしお金があってもセットを建てるのではなく、
その分は撮影期間を長くして、本当の四季を追って
じっくりと芝居を撮っていくだろうね。
やはり自然と人間が一緒になることから生まれる
リアリティ、そこから出てくる情感を大事にしたいんです。
だからオールロケーションでやったんですが”と語って、

撮影は、富山、滋賀(彦根)、長野(松代)にて、
時代劇としては前代未聞の全編オールロケを敢行。
物語も冬に始まり、春に終わっています。

因みに「散り椿」の正式名称は”五色八重散り椿”。

花弁が一片一片散っていき、
一本の木に白から紅まで様々に咲き分け
艶やかで風に舞い散る中での新兵衛と采女の対決は、
咲き誇る「静」の椿の木と「動」の二人の対比は
素晴らしい、このシーンだけでも見る価値はありますね。

また監督がこだわったのはカツラ。
時代劇で一番気になるカツラを被ったとき額に出る
“羽二重”と地肌との境界線をデジタル処理しているので
カツラとは思えないので違和感がないです。

デジタル処理と言えば、
刀で斬った時に、血が噴き出るシーンが鮮やかで
おぉ〜!これは美しい芸術だと思いました。

殺伐とした殺陣のシーンも自然を愛する監督だから、
美しく表現できるのでしょう。



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