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わが母の記 

2018年09月22日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

昨日の白鵬と稀勢の里の対戦。
横綱同士として初対決を期待して見たが、
白鵬の必死さが稀勢の里を上回り、予想通りの結果に。
稀勢の里が張って出るくらいの気力が
ないと白鵬には勝てないでしょうね。

今日の映画紹介は「わが母の記」。
BSジャパンで2018年9月22日(土)18:30〜放送。

樹木希林さん追悼の映画。
2012年4月に見た時の感想文です。

原作は井上靖。彼が68歳の時に綴った感動の実話。
この本を読まれた人も多いでしょう。

撮影を井上靖邸で行い、
井上靖のゆかりの場所でもある伊豆で、
オールロケ撮影されただけに、より生活感が強調され、
演じる俳優と相まって感動的な作品になっています。

キャッチコピーは
”たとえ忘れてしまっても、きっと愛だけが残る”。

昭和34年。小説家の伊上洪作(役所広司)は、
父・隼人(三國連太郎)の容態が思わしくないので、
湯ヶ島の両親の家へ見舞いに行く。

持ち直した父を見て、東京へ帰る彼の後を追う
母・八重(樹木希林)は
”お父さんたらね、死亡通知をくどくど書くなって”と
何度も繰り返す言葉に、洪作が母親の異変に
気付いた最初のことだった。

東京の自宅では、妻の美津(赤間麻里子)、
長女の郁子(ミムラ)、二女の紀子(菊池亜希子)が、
伊上の新作小説にせっせと検印を捺している。

それはベストセラー作家の家族の大切な仕事。
ただ、三女の琴子(宮崎あおい)の姿はない。

昭和35年。父亡き後、伊上の妹・桑子(南果歩)が
母・八重の面倒を見ているが、
八重の物忘れはますますひどくなっていく。

昭和38年。八重の誕生日に、川奈ホテルに集まる一族。
伊上のもう一人の妹・志賀子(キムラ緑子)、
夫の明夫(小宮孝泰)、運転手の瀬川(三浦貴大)、
秘書の珠代(伊藤久美子)も参加してお祝い会を催す。
だが、八重の記憶はさらに薄れていた。

洪作と琴子の会話が印象に残ります。
洪作が子供の頃読んだ本を見て、琴子は

”お父さんの初めての愛読書?”
”その絵本を始めて読んだのは5歳だった。
 声を上げて泣いたよ”
”いつか自分も母親と別れなければいけないという、
 哀しみに耐えかねたんだね。
 11歳で読み直してまた泣いた。その時は土蔵の
 ばあちゃんとの、別れが近かったからな”と、語る。

洪作には母・八重の間には確執があった。
それは、幼少期に耕作は
ひとりだけ両親と離れて育てられていたからだった。

”僕だけが捨てられたようなものだ”と、
その想いをずっと引きずっていた洪作は
母に捨てられたと思い。
”本質的に僕はおふくろを許してないよ”と言う。

消え去る記憶の中で、
唯一消えなかったのはわが子への愛。
それは母・八重の必死の願いだった。

50年の時を経て明かされる真実とは?

我々もいつかはたどる道。
自分に置き換えて見ると、より現実味を帯びて来て、
哀しみが、じわじわと湧いて来ます。

樹木希林の演技はいつも素晴らしいですね。
第36回日本アカデミー主演女優賞を受賞。

公開は2012年。監督・脚本は原田眞人



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蛙の子は蛙

yinanさん

モナミさん、今晩は〜!

「母に捨てられたと思う子」と
消え去る記憶の中での「わが子への愛」。

設定がいいですね。
これが、文豪”井上靖”の実話とは。
見事に樹木希林は演じています。

内田也哉子は若き日の八重の役でしたが、
クレジットに無かったのは残念でした。
将来、俳優の道に進むのでしょうか。

2018/09/23 19:42:25

老け役は素晴らしいです。

yinanさん

タンポポ@さん、今晩は〜!

彼女の追悼番組を見ていると、
波乱万丈で実にユニークな
人生だったんだなぁと、思ってしまいます。

彼女の作品では、何故か
「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」が好きです。

全身が癌なのに、最後まで自分の人生を演じ切るとは
言葉もありません。合掌!

2018/09/23 18:36:58

わが母の記

さん


お知らせを有り難うございました

母の八重さんが、  古びた紙切れを 懐から出し 
昔 洪作が 書いた詩を朗読するシーンは 涙を誘いますね

樹木希林さんは  もちろんのこと  役所広司さんも
素晴らしかったです

最初と最後に登場する 内田也哉子さんも  さすがのDNA
雰囲気のある 佇まいでした ☆

2018/09/23 12:54:53

良い作品でしたね

タンポポ@さん

こんにちは。
樹木希林さんの出演作は、どれもひょうひょうとして、味わい深い作品です。
歩いても歩いても・万引き家族・あん・悪人・・・どれも好きな作品です

2018/09/22 14:45:52

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