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平成の虚無僧一路の日記

虚無僧 加古川本蔵 

2018年09月07日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』は、赤穂浪士の話を、お上の手前、そのままでは演じるこができないので、時代を足利時代とし、吉良上野介を高師直。大石内蔵助を大星由良之助。その子主税(ちから)を力弥と、名前を変え、事実には無い創作話もふんだんに盛り込んでいる。九段目『山科閑居』は、塩冶(えんや)判官(浅野内匠頭)刃傷の時、後ろから抱きとめた加古川本蔵(梶川)の娘小浪(こなみ)と大星力弥が、実は婚約していたという設定。大星由良之助、力弥親子が閑居している山科に、戸無瀬と小浪の母子が訪ねてくる。婚約したのだから、早く結婚させてくれと頼みにくるのだが、由良之助の妻お石が、「主君判官の刃傷を止めた加古川本蔵が憎い。その娘を嫁に迎えるわけにはいかぬ」と追い返そうとする。戸無瀬が、いまさら婚約を破棄されては「ここで母娘ともに自害するしかない」というと、戸外で虚無僧の吹く尺八の音。「あれは『鶴の巣籠り』。鳥類でも親は子を慈しむのに、人はなぜ、親が娘を殺すのか」と、これは『熊谷陣屋』の話とも掛けている。刀を振り上げると、「ご無用」と虚無僧の声。「ならば、本蔵の首を差し出せ」と、お石はいう。そこへ虚無僧が再び「ご無用」と声を発し、「本蔵の首差しあげよう」と入ってくる。虚無僧は加古川本蔵だったのだ。ところが、本蔵は「主君の仇を討つことを忘れ、遊興にふけっている なまくらな大星の妻なんかに、わしの首はとれまい」と悪態をつき、お石を組み伏せる。そこへ、力弥が飛び込んできて、母上危うし!と 槍で本蔵の脇腹を突く。そこで、すべてを見知った大星由良之助が登場。ここからが涙涙だ。本蔵は「塩谷判官を止めたのは、娘の婚約者大星力弥のお家が取り潰しになっては困る」と、娘可愛さの行動だった。それが裏目に出たのだから、力弥に恨まれても仕方がない。力弥の手にかかって死のうと覚悟してきたのだ。一方の由良之助の妻、お石は、力弥と小浪を結婚させてやりたいが、いずれは主君の仇を討ち死ぬ身。すぐに若後家になる運命が不憫とこの縁談を破棄して、帰したかったのだ。双方の思いに、観る者は心打たれ、涙する。ネットで検索した中に、「加古川本蔵」の「本蔵」の文字が「仮名手“本”忠臣“蔵”」の中に隠されている。このストーリーの主役は本当は「加古川本蔵」かもしれない。という記述があってビックリ。「忠臣」は実は「加古川本蔵」だというのだ。「仮名手本忠臣蔵」はフィクション(作り話)なので、私は関心が無かったが、主役が「虚無僧」だったとなると、関心はイッキに高まる。

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