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映画が一番!

フジコ・ヘミングの時間 

2018年07月26日 ナビトモブログ記事
テーマ:音楽

映画ファンの皆さん、おはようございます!

名古屋では、夜にまとまった雨が降ったので、
今朝はかなり涼しい。これで、息も絶え絶えだった
街路樹も生き返ったようです。良かった〜!

今日の映画紹介は上映中の
『フジコ・ヘミングの時間』。
苦難を乗り越え、60代で世界に見いだされた
奇跡のピアニスト、フジコ・ヘミング。

いくつになっても豊かな人生を奏でる―――。
パリ、NY、ブエノスアイレス、ベルリン、LA、
東京、京都・・・フジコと巡る旅。
世界中にある美しい自宅、愛する猫たち犬たちとの暮らし、
恋の話など彼女の“素顔”を解き明かす 。

そうです。世界を巡るフジコを2年にわたって
密着撮影したドキュメンタリー映画。

キャッチフレーズは
”世界を魅了する魂のピアニスト。
 美しい音色はいかにして生み出されるのか…”。

14歳の時に書いた絵日記を中心にして、
ナレーション(三浦透子)を道案内にして、
過去の想い出を、世界中にある美しい自宅とリンクさせて
回想と現実で構成してのストーリー仕立ては素晴らしい。

私は自分が各国(パリ、NY、ブエノスアイレス、
ベルリン、LA、東京、京都)にある彼女の自宅を訪ね、
彼女と会話しているような気がしました。
それもそのはず、カメラマンに彼女は話しかけて
撮影は進んでいるのですからね。

彼女は話ながら、ピアノの名曲を弾くのですが、
これも又、私だけのために弾いてくれていると
勘違いするような画面作りと、テーマごとの構成は見事。
さすが、映像監督・演出家の小松莊一良監督です。
見事に映画の中に引き込まれてしまいました。

そのテーマとは彼女の知られざる家族とのつながり、
スウェーデン人の父への複雑な想い、厳しかった母親、
貧しい留学生活、聴力の喪失など、波乱万丈の人生。
どのシーンを取っても、彼女の人生が凝縮されていました。

演奏される名曲は、
♪ため息♪、♪月の光♪、♪ノクターン♪等に加えて
圧巻は東京オペラシティで行われたソロコンサートの
「ラ・カンパネラ」。
彼女の独特の衣装に、骨太い手が優雅に踊るのを見て、
奏でられる音を聴くだけで、私は満足でした。
https://youtu.be/i1eGhpN1Zgk

ピアノ曲は音楽に疎い私には細かいところは判らないが、
彼女が、「この曲には私の魂が入っている」との言葉には
曲が判らないながら、なんとなく解りました?

彼女は80代だが、年間約60本近くの公演活動とは、
そのパワーに驚かされます。

映画を見終わって思ったことは、彼女は
「バガボンド/vagabond」で、
「スモポリタン/cosmopolitan」であり、
「ピアノを手にした伝道師」だと。

彼女の人生と信念は、我々、シニアにとっては
いい手本です。
「音には色がある」との言葉は記憶に残ります。

配給が日活なんですね。
昔は日活ばかり観ていたので、何だか懐かしかった。
本作のような映画を今からもお願いします。

P.S
横溝正史原作×市川崑監督×石坂浩二主演による
金田一耕助シリーズ第2作。
『悪魔の手毬唄』が
BSプレミアムで2018年7月26日(木)13:00〜放送。



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