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平成の虚無僧一路の日記

落語 『袈裟御前』 つづき 

2018年06月22日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



落語『袈裟御前』のつづき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え〜、「北面の武士」てぇのは、御所の警備員、皇宮警察ね、いわゆるエリートですわ。エリートの侍がなんで仏門に入った?これにはそれ相当のわけがある。友達が聞ぃたんや「おい盛遠、お前なんで 仏門に入ったんや?」盛遠ひとこと「ほっとけ」。本当は、ある女性に心を奪われた。気ぃ付けなはれや、昔も今も 女性のために身を誤る男の多いぞよ、政治家から我々の仲間まで、名前は言ぃまへんで……、愛人さんいらっしぁ〜い!盛遠が心動かされましたのが、これが「袈裟御前」といぅ絶世の美女。木曽(源)義仲の想い者が巴御前、義経の愛人が静御前。で、袈裟御前、別嬪・美人ばっかり。「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿がユリの花、しなだれかかるフジの花、いっぺん下からツキミソォ」。ほかの花では具合悪いんですよ。「立てばオニユリ、座ればドクダミ、歩く姿がトリカブト、しなだれかかるボケの花」て、アホみたいなもん。ところが「袈裟御前」は、従兄弟の「渡辺渡」の妻だった。人妻ゆえにわれ恋ひめやも。「盛遠」 とぉとぉ片思いが高じて、袈裟御前に詰め寄った「こりゃ袈裟、おとなしく我が思いをかなえさせ。さもなくば、その方の母親を殺し、自らは腹掻っさばいて死ぬ覚悟。どぉじゃ?!」不適切なる関係を迫ったわけでございます。さて、ここで問題。母親の命と引き換えに不倫を強要されました袈裟御前は、果たしてどのよぉに対処したでありましょ〜か? 次の三つの中からお答えください。その1.貞女両夫にまみえず、頑として首を縦に振らなかった「嫌でございます」その2.まぁ一回ぐらいえぇやろ。黙っときゃ分かれへんねんし「まぁえぇやろ、どぉぞ」その3.お互いに妥協案を話し合う、半分だけ譲歩した。つまり、袈裟御前は体を与えずに、キッスだけで堪忍してもろて、その代わり お母さんは殺さずに半殺しにしてもらう。さぁ、この三つのうちどれでしょ〜か? 正解者多数の場合、抽選でお一人の方に四泊六日のハワイ旅行へ、行く人を見送っていただきます。残念ながらこん中に正解はございません。袈裟御前はこのよぉに答えました。「わたくしは夫のある身でございます。いっそのこと、夫を亡きものに。さすれば、あなた様のみ心に沿えましょ〜ほどに」。何ちゅう悪い女や……、夜叉、鬼、悪魔、エクゾシスト、オーメン、実際はせやないんですよ、本当は自分がその身代わりに寝て殺されよといぅ腹ですねん。そぉすると、お母さんの命は助かる、夫に不貞を働いたことにならん、盛遠の気も済む。一石三鳥といぅことで、まさに貞女の鑑、これぞ大和撫子、麺のシコシコ。言ぅたら悪いけど、いまの女性、手当たり次第に男あさり。お父さん心配や。「こらッ、毎晩まいばん夜遊びしやがって、お前ヒョッとしたら男できたんと違うか? 男、できたんか?」「そんなもん、分かるかいな、産んでみんことにわ」。お父っつぁん三日ほど寝込んだ。男弱わなったんやねぇこの頃。あの〜、新婚旅行で新妻に聞いた。「お前なぁ、俺の前に何人男知ってる?」これは聞ぃてはいかん。嫁はんプイッと横向いてしもたから、男「ごめ〜ん、かんにん。怒らんとこっち向いて、頼む」言ぅたら、嫁はん「シ〜ッ、いま何人か数えてるんや。あんたの指も貸して」さてその夜、「今朝」じゃない「夜中」。今朝、袈裟に言われた通りに、盛遠が屋敷に忍び込み、教えられました部屋の前までやってまいりまして、静かに戸をばス〜ッと開けますと、中はもぉ真っ暗闇。抜き足、差し足、忍び足、洗い髪手がかりに、ここぞとばかり 刀をズバッ!と。切り落とした首をば 小脇に抱えまして、ツツツツ、ツツツツ〜ッと表へ出て、月明かりにかざして見るとぉ。「アァ〜ア〜ッ!」 これが何と「渡」の首と思いきや、愛しぃ恋しぃ「袈裟御前の首」。「あぁ〜ッ、そぉであったのか……」。全てを悟りました遠藤盛遠、これからは袈裟御前の霊を弔うがために、家も捨て、武士も捨て、名も文覚と改めまして、月もろともに旅をする。そして、三十一日間といぅ「断食」を行った。えらいことでんなぁ、三十一日間、一切物食わなんだやで。三十二日目になったらもぉ腹減ってしゃ〜ない「ここまで修行したからにゃ、もぉよかろぉ」と、付き人が差し出した朝ご飯「あぁありがたい、久しぶりや」と、箸で食べよぉと思たんですが、なんぼ食べよと思ても、ご飯が口からパッ、パッと飛び出る。「おかしぃな?」食べれない、お腹はグゥグゥいぅ「お腹は減ってんのに何でこない朝ご飯が食べられへんのかいな?」と思て、よぉ考えたらそれもそのはず……【さげ】 今朝(袈裟)のご膳(御前)が祟ってた。という「袈裟御前」といぅお噺、どぉも……おそまつ。

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