世界は意外なことだらけ

ハリスと白い斑の犬 

2018年04月20日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

『西郷どん』に登場した、タウンゼンド・ハリス(一八〇四〜一八七八)は、米国人社会では教育活動に尽くしたことなどで尊敬を集めた人物ですが、日本滞在中は幕臣たちからも信頼を集めました。
アメリカの国益だけでなく、駐日総領事として、数々の困難と不可解な幕府の態度の繰り返しの中にあっても日本側への配慮を失うことはありませんでした。
「ある日ハリスが信濃守に、『毛並みのどこかに白い斑のある犬の尻尾の先は必ず白い』と言ったことがあった。・・・委員と大名たちが手分けして数千匹の犬を調べさせたが、白斑で尾の先が白くない犬はついに一匹も見つからなかった」(『タウンゼンド・ハリス』中西道子著(有隣新書))
 ハリスがいかに敬愛されていたのかが伝わってくる話ではありますが、それにしても幕末の慌しい雰囲気の中、そんなことをしている暇があったというのは驚きを通り越して、もう呆れるしかありません。



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