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山の音 

2017年12月21日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

日本相撲協会の臨時理事会は、
横綱日馬富士による貴ノ岩への暴行問題について、
関係者の処分を発表。伊勢ケ浜親方は理事辞任、
白鵬と鶴竜に減給処分が科された。
さて、貴乃花親方の処分はどうなるでしょうね?

今日の映画紹介は「山の音」。
BSプレミアムで2017年12月21日(木)13:00〜放送。

原作は川端康成の同名の長編小説。
有名ですから、読まれた人も多いでしょう。

鎌倉で息子夫婦と暮らす尾形信吾(山村聰)は、
老いを感じ、寂しさを感じる日々を送っていた。

62歳という齢のせいか、信吾は夜半、よく目がさめる。
鎌倉の谷の奥で、満月のしずかな夜など、
海の音にも似た深い山の音を聴いて、
彼はじぶんの死期を告げられたような寂しさを感じる。

息子・修一(上原謙)は信吾が専務をつとめる会社の社員。
修一の嫁の菊子(原節子)との結婚生活が、
わずか数年というのに、もう他に女をつくり、いつも午前様。

会社の女事務員の谷崎(杉葉子)から
絹子(角梨枝子)と不倫していると聴いて
信吾は浮気に耐える菊子へ不憫を覚えるのだった。

年老いていく自分の不甲斐なさに打ちひしがれながら、
不詳の息子を思いながら、息子の妻に好意を寄せる信吾。

最後、家を出た原節子と山村聰が、公園を歩くシーンに
二人のそれぞれの想いが描かれていて印象に残ります。

白黒なので、鎌倉の当時の様子や、時代背景が
一段と郷愁を誘います。

原節子が、演技派ではないのに彼女の、
所作や眼力で、いつものように清楚で意志の強い
ヒロインを見事に演じています。

二枚目俳優の上原謙が、
嫌われ役を演じているのも珍しい。
で、実年齢は息子役の上原謙より父親役の山村聰の
方が若いとは見えなかった。

冒頭のシーンで”ひまわり”の花を見ながら、
信吾と菊子との会話で、
”どうも近頃、頭がひどくぼやけたせいか、
ひまわりを見ても、すぐ頭のことを考えてな。
あの花のように、頭ん中が綺麗にならんかね。
頭をはずして、洗濯か修繕に出せんものかと、
さっきも電車の中で考えながら帰ってきたんだよ”と、

話していますが、私も確かに歳を重ねる毎に、
記憶力の減退、体力の低下を実感する今日この頃。

ところで、「山の音」とはなんでしょうね。

1954年(昭和29年)制作。
監督は成瀬巳喜男。



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