メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

葵から菊へ

前川建築の区庁舎保存に熱意のない保坂世田谷区長 

2017年01月19日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



平成29年1月10日に世田谷区長記者会見がありました。
下記の新聞記事にあるように、前川國男が設計した区民会館、第一庁舎とケヤキ広場の保存には全く消極的であり、「一部保存」と議会で表明するのみで、世田谷の文化遺産としての前川建築を区民と区議会に対して啓発する姿勢は殆どありませんでした。
区役所の官僚は「50年以上区民に親しまれてきた空間特質の継承」という言質で、区民を誤魔化しています。
与党を表明している共産党、民進党、社民党、生活クラブも保存の論陣を展開せず、野党である自民、公明、行革110番の方が保坂区長に口汚く全面建て替えを迫ってきました。
記者会見でも前川建築について質問があっても「基本構想」と学識経験者(7人の審査委員)に丸投げをする無責任極まりない態度でした。



世田谷区新庁舎 10月にも設計者決定 基本構想を公表 /東京
(毎日新聞2017年1月11日 地方版)
建築家の故前川国男氏が設計し、老朽化で建て替えが検討されている世田谷区庁舎について、保坂展人区長は10日の記者会見で「50年以上区民に親しまれてきた空間特質の継承」などを盛り込んだ基本構想を公表した。深尾精一・首都大学東京名誉教授ら7人をメンバーとする審査委員会で設計者の提案を検討のうえ、区が10月にも設計者を決める。
前川氏は、世界文化遺産に登録された国立西洋美術館(台東区)の基本設計を手がけたフランス人、ル・コルビュジエの弟子で、同美術館の実施設計を担当するなど、日本の近代建築史に大きな足跡を残した。
前川氏が設計した区庁舎の建て替えにあたっては、全面的な建て替えか、歴史的な建造物として一部を保存・改修するかが議論になってきた。今回の基本構想は区が昨年8月にまとめた素案を踏襲し▽区民自治と協働・交流の拠点となる▽区民の安全・安心を支える防災拠点となる▽すべての人に分かりやすく、利用しやすい、人にやさしい▽機能的・効率的で柔軟性の高い▽環境と調和し環境負荷の少ない持続可能な−−庁舎を目指す。
ただ、現庁舎の活用については「合理的な事業計画が可能であれば」とするにとどまり「空間特質の継承」の具体化は、設計者にゆだねる格好となった。
新庁舎は述べ床面積5万3000平方メートルで、現在地に建設される予定。概算事業費は約410億円で2020年度に着工し、工期は5〜6年の見込み。
保坂区長は「設計者には、構想に即して創意工夫をこらした案を提示してほしい」と述べた。【大迫麻記子】

平成29年1月10日(火曜日)、保坂展人(ほさかのぶと)区長が記者会見を行いました。
動画はこちらからご覧になれます。(新しいウィンドウが開きます)

発表項目に移ります。
次に、世田谷区本庁舎等整備基本構想の策定についてです。
平成28年9月の「世田谷区本庁舎等整備基本構想(素案)」に対するパブリック
コメントの結果や、区議会における議論を踏まえて、今回「世田谷区本庁舎等整備基本構想」を策定することができました。
また、平成29年に実施予定の設計者選定プロポーザルに向けて、学識経験者7名からなる「世田谷区本庁舎等設計者審査委員会」を設置します。
今年は4月に設計者選定のプロポーザルを行い、10月には基本設計に着手と、具体的な動きのある年になります。審査委員会は、設計者選定、プロポーザルの実施方法や評価基準等について議論し、審議していくと共に、設計者からの提案内容を精査・審査し、その結果を区長に報告することが役割であります。こうして、本庁舎整備がスタートラインに立ち、動き始めたということをご報告させていただきます。

質疑応答
?
記者:長時間労働について社会問題となっている中で、行政でも職員の長時間労働を防ぐ取り組みが始まっているところがあるが、世田谷区ではどうか。
?
総務部長:世田谷区でも保育関連の職場などで、長時間労働があることは事実である。これまでも長時間労働を防止しようと、4月、10月、12月に庁内への呼びかけをしているが、特に最近の社会情勢を踏まえ、徹底するようにということを再度庁内に発信をしたところである。管理職が地道に日頃から気をつけていかなければ中々解消できない問題だが、そのように取り組みを進めている。
?
区長:長時間労働を迫られている職場に対する人員増や、業務量の調整などをしっかり行なっていきたい。
?
記者:本庁舎整備の関係で、基本構想を策定したとのことだが、パブリックコメントや区議会の意見がどのように反映されているのかを教えてほしい。
?
総務部長:基本構想の策定にあたっては、4月から8月にかけて区民に参加していただき、検討委員会で議論し、8月に素案をまとめた。また、世田谷の5地域それぞれで説明会・意見交換会を開催し、我々が説明するだけではなく、参加していただいた方々にワークショップ形式で意見を発表していただくというような取組みも行なった。9月にはパブリックコメントで289人の方から503件、先ほど申し上げた区民説明・意見交換会で114人の方から461件、全部で964件のご意見をいただいた。これらをふまえ、11月に案をまとめた。案には、区民の方々からの様々なご意見、特に音楽関係の団体の方から、区民会館の音響効果に関するご心配などをいただいており、そういったものを反映している。その後第4回区議会定例会の中で、これらの議論を踏まえて今回12月の構想に至った。11月から12月にかけては集約する施設等の変更を少しかけているが、区民意見の反映は素案から案にかけてのところでさせていただいており、ホームページで区民のご意見、区の見解などを公表している。
?
記者:区民にも色々な考え方をお持ちの方がおり、それらの意見をどのように集約していくのかが重要になってくるかと思うが、区長の考えを教えてほしい。
?
区長:今回策定した基本構想には、最終的に図面のようなものはつけていない。どのような考え方で庁舎を整備するかということについて、区民からの指摘やパブリックコメント、議会での意見等を含め様々な視点を案の段階で盛り込んでいる。この視点に即して、それぞれプロポーザルに参加する設計者に、創意工夫をこらして案をご提示いただき、それを審査委員にそれぞれの専門的な見地から議論してふるいにかけていただこうと考えている。どのような議論が行なわれているかという過程についても、結果が出るまで非公開にするということではなく、区民への情報開示を心がけていきたい。そういったプロセスを情報公開して共有することで、様々な見方、考え方、要求をできる限りマルチに満たしていく庁舎の形に着地したいと考えている。
?
記者:審査委員会の委員はどのように選ばれたのか。
?
総務部長:今回は非常に多方面から考えなければいけないということで、7つの専門分野から区が適任と思われる委員を選定し、依頼している。
?
記者:本庁舎整備の関係で、審査委員会は公開で行なうのか、非公開で行なうのか。
?
総務部長:来週、第1回目の審査委員会を行なうので、そこで開示のあり方を委員会として決定していただこうと考えている。基本的にはオープンな形でいきたいと思うが、内容が審査なので、ある程度非公開にしなければならない部分もあり、そのあたりについては各委員にご相談をしたいと考えている。
?
記者:4月にプロポーザルを公告してから、区長への結果報告がいつごろになるのかという目処と、結果は1案に絞るのか、複数案を提示して報告するのかということについて、見込みを教えてほしい。
?
総務部長:事務局の希望だが、今年の9月ごろには審査結果を出していただきたいと思っている。また、報告の際は、最優先での推薦、次点、といった形で優先順位をつけていただきたいと考えている。
?
記者:前川建築の空間特質の継承という点が議論になっているかと思うが、このような点は評価基準の中で加点のような扱いで考慮に入れるのか。
?
総務部長:基本構想の中には、空間特質の継承に限らず、災害対策の機能など様々な要素を盛り込んでいる。それらについて設計者としてどのように咀嚼し、どのような提案をするかといった点は当然評価の対象となる。それらをどう評価するかという点については、審査委員会の中で議論していただきたいと考えている。

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ