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映画が一番!

利休にたずねよ 

2016年11月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:時代劇

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

ロバート・ボーン氏が死去(83歳)のニュース。
「荒野の七人(1960年)」に出演。
テレビシリーズの「0011ナポレオン・ソロ」で主演。
私はこのシリーズが大好きでした。又、先日、
紹介した「復活の日」にも出演していました。合唱!

明日、放送される映画紹介は「利休にたずねよ」。
BSジャパンで2016年11月13日(日)13:30〜放送。
2013年12月に観た時の感想文です。

第140回直木賞を受賞した山本兼一の同名小説を、
歌舞伎俳優・市川海老蔵の主演で映画化。

洋画の持つテンポの良い映画は大好きですが、
この映画のようにゆったりした間を
取った映画もいいですね。

狭い茶室、障子からの柔らかい光の中で
作法に則った優雅な所作にローソクの明かりと影。
茶道など知らない私ですが、引き込まれます。

冒頭、3,000人の兵に取り囲まれ、
雷鳴とどろく嵐の中、武士でもないのに
豊臣秀吉(大森南朋)の命によって
切腹しようとする利休(市川海老蔵)。
付き添っていた妻・宗恩(中谷美紀)に
”あなた様にはずっと想い人がいらしゃったのでは…”
との問いに利休は胸に秘めていた遠い記憶を蘇らせる。

と、切腹の時から始まって、時系列を逆にして
過去から再び切腹するラストシーンに戻す手法は秀逸。

最初の回顧シーンでは
織田信長(伊勢谷友介)の茶道具の名物狩りの場面で
利休が少し遅れてやって来る。
これは月が昇る時間を計算して、蒔絵の盆に酒を張り、
月を映すと蒔絵の絵の山並みと雁が一体になり、
一幅の絵となり月見の風情に一変。

これで利休は茶頭として信長に仕えるようになるのだった。

と回顧シーンがエピソードのように続きますが、
利休の胸に秘めた想いとは。

若い頃利休は色街で遊び呆けていたが、
ある日、茶人・武野紹鴎(市川團十郎)の家で、
美しい女性(クララ)を見かける。
彼女は高麗からさらわれてきた、貢ぎ物だった。

そうです。彼女が利休の想い人だったのですね。
でも想いはかなわず、止むを得ず彼女を毒殺する。

信長に重用された利休は秀吉の下で
当初は”天下一宗匠”と名を馳せていたが、
”私が額づくのは美しいものだけでございます。”と
次第に秀吉の反感をかっていき、ついに切腹を命じられる。

千利休の師匠・武野紹鴎役に、
海老蔵の父である市川團十郎が特別出演していますが、
2月に死去されました。

この映画は日本の美を茶道を通して見せてくれます。
作者はいみじくも言っています、
彼は「空間プロデューサー」と。

茶道の精神は「和敬清寂」とか、
これは”おもてなし”の心。
そうです、
昔から日本人はこの気持ちを持っていたのですね。
映画を観終わって、
なんとなくわび・さび(侘・寂)が解ったような
気がしました?

しっかりした時代考証にロマンスを絡めての映画。
監督は田中光敏。

第37回モントリオール世界映画祭の
ワールドコンペティション部門にノミネートされ
最優秀芸術貢献賞を受賞。



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ボーンさんに合掌!

yinanさん

みのりさん、おはようございます!

いつもコメントをありがとうございます。
記憶に残る俳優が一人づつ、
この世を去っていくのは悲しいものです。

でも、残された者が、
彼らの映画を見ることで彼らがスクリーンだけでなく
心の中に、永遠に生きている証ですから、
気合を入れて見たいと思っています。

2016/11/14 09:15:13

ロバートボーン

みのりさん

ロバートボーンが
 荒野の7人や
0011ナポレンソロ
どちらも見ていました。
月日の流れを感じます。

2016/11/13 20:09:27

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